日本発の生ドーナツ専門店「I’m donut ?」、ニューヨークに海外1号店

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ニューヨークで販売される全15種類を前にオーナーシェフの平子良太氏

ニューヨークで販売される全15種類を前にオーナーシェフの平子良太氏

日本発の生ドーナツ専門店「I’m donut ?(アイムドーナツ ?)」が4月22日、海外1号店となる「I’m donut ? times square(アイムドーナツ ? タイムズスクエア店)」(154 West 45th St, bet 6th & 7th Ave)をタイムズスクエアにオープンした。初日は200人以上の行列ができ、大盛況でのスタート、その模様は地元メディアにも取り上げられた。

全15種類

シグネチャー商品でもある生ドーナツ『I’m donut ?(アイムドーナツ?)』をはじめ、ニューヨーク限定の9商品を含めた全15種類を展開。日本ならではの魅力を発信するために、日本酒を用いた『Sake Cream(サケクリーム)』や『Matcha Cream(抹茶クリーム)』『Chicken Ginger Teriyaki(チキンジンジャーテリヤキ)』などを新たに開発。また、初の試みとして現地の食文化やニーズに合わせたヴィーガンドーナツや『PB&J(ピーナツバター&ジャム)』もラインアップしている。アーモンドミルクなどを使用したビーガン向けのドーナツもそろえた。

食感にこだわっているという生ドーナツは、甘さ控えめで、素材の味を引き出したシンプルなつくり。価格は1個4~13ドル。

“和”な空間

店内は日本らしさを感じられる洗練された“和”をコンセプトに空間を演出。タイムズスクエアというロケーションにありながらも、街の賑やかさとは一変して、わびさびを意識した洗練されたデザインになっている。特に、ニューヨーク州の採石場から採取した大きな天然石を使ったカウンターや、目を引く外観の巨大な「I’m donut ?」の看板には注目だ。

生地の仕込みから揚げ、仕上げの作業、惣菜の調理など全ての工程を店内に併設されたオープンキッチンで行い、職人が一つ一つ丁寧に仕上げる。高低差やライティングにも工夫を凝らし、スタッフの様子や作る工程も楽しんでもらえるような、立地にふさわしいエンターテインメント性も取り入れた設計・空間になっている。

グッズも充実

同店オープンにあたり、日本国内外問わず幅広く活躍するアートディレクター・吉田ユニさんが、タイムズスクエア店だけのオリジナル・メインビジュアルを制作。絵や鏡をモチーフにした全4作品は、全て本物の食材で作られており、I’m donut ?のドーナツやソーセージ、クリームなどを用いている。

「ドーナツの枠にとらわれない、新しい挑戦をし続けている」という当ブランドへのイメージが表現されている。このデザインを用いたグッズもタイムズスクエア店限定で販売されている。

◇ ◇ ◇

オーナーシェフの平子良太氏は「ドーナツの本場、アメリカの中でも常に人が集まり、活気と多様性あふれる街であるニューヨークを海外初出店の場所として選びました。3年ほど前から構想を始め、現地物件やパートナー企業との条件が整い、また当ブランドとしても自信をもって提供できる商品クオリティーに到達したことから、このタイミングでのオープンに至りました。」とコメント。

食感にこだわる日本の生ドーナツが、数々のドーナツ店がひしめくニューヨークに勝負を挑んだ。

(2025年4月26日号掲載)

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