日系コミュニティーの向上に向け「センサス」の協力呼び掛け

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JAAが「Kickoffレセプション」実施

ニューヨーク日系人会(JAA)は2月26日、「コミュニティーの米国国勢調査・センサスへのKickoffレセプション」を開催した。同会は、3月12日から開始される米国国勢調査(センサス:Census)の協力を米国在住の日本人や日系人に広く呼び掛けることを目的とし、会場となった日系人会ホールには、日系コミュニティー団体や個人参加など70人以上が駆け付けた。

登壇者と参加者らの様子。会場は満席となった=2月26日、ニューヨーク(撮影:中沢)

センサスとは、4月1日付で米国に居留する全ての人を対象とした10年に一度実施される人口調査。主な目的は、各州の下院議員の議席数と連邦予算を決定すること。この予算は、センサスの統計に基づいて配分され、学校や医療施設、交通機関などのあらゆる公共事業に充てられる。

同会で登壇した在ニューヨーク日本国総領事館の山野内勘二総領事・大使は「米国在住の日本人や日系人の数が正確に反映されることによって、日本語での案内やサービス向上、日本製品の増加、そして日本文化の拡散が期待される」とセンサスの重要性を述べ、協力を呼びかけた。

3月12日以降、米国国勢調査局から通知が届き、氏名や住居に関する約10項目の質問に対し、紙面、オンラインまたは電話で回答する。日本語も対応。収集した個人情報は機密情報として扱われ、厳格な連邦法で保護される。

なお、市民権の有無に関する質問は含まれていない。

登壇した山野内勘二総領事・大使==2月26日、ニューヨーク(撮影:中沢)

(2020年3月7日号掲載)

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