北米最大の日本新作映画祭 第17回「JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ」、大盛況で閉幕!

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生涯功労賞を受賞した藤竜也さん(右)と『大いなる不在』の近浦啓監督©Ayumi Sakamoto

生涯功労賞を受賞した藤竜也さん(右)と『大いなる不在』の近浦啓監督

ジャパン・ソサエティー(JS)映画部は、7月10日(水)から21日(日)にわたり、毎夏恒例、日本の新作映画を集めた映画祭『JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ~』を開催した。ニューヨークの夏の風物詩として定着したジャパン・カッツは、17回目を迎える本年も幅広いジャンルから構成されるラインアップを届け、「日本映画のいま」を来場者に紹介した。

12日間にわたって開催された同映画祭では、国際プレミア5作品、北米プレミア10作品、米国プレミア4作品、東海岸プレミア2作品、NYプレミア7作品の合計31作品を上映し、そのうち10作品以上が完売御礼上映となった。また、総勢14人の特別ゲストが招待され、舞台あいさつや上映後にQ&Aを開催。「ゲストの皆さまには上映後にファンの方々からのサイン、写真のリクエストにお応えいただき、現地のオーディエンスとの会話もお楽しみいただけました」(主催)

 

『リテイク』の一場面

『リテイク』の一場面

コンペティション「Next Generation」部門 第4回大林賞受賞作品は中野晃太監督作『リテイク』に決定!

若手監督によるインディペンデント長編作品を選出した「Next Generation」部門は、ジャパン・カッツ映画祭におけるコンペティション部門。例年、映画業界のエキスパートが審査員となって、6作品の中から1作品を「Obayashi Prize」(大林賞)受賞作に選出。2020年に亡くなった日本を代表する映画監督・大林宣彦の名にちなんだ本賞は、日本の才能ある新鋭監督たちにスポットライトを当てるべく作られた。第4回大林賞には中野晃太監督作『リテイク』が選出された。

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(左から)オープニング『白鍵と黒鍵の間に』の上映後に来場者からの質問に応じる冨永昌敬監督/センターピース上映『ほかげ』上映前にCut Above賞を受賞した森山未來さん/『お引越し』上映後に登壇し、トークを行った田畑智子さん

(左から)オープニング『白鍵と黒鍵の間に』の上映後に来場者からの質問に応じる冨永昌敬監督(右から2人目)/センターピース上映『ほかげ』上映前にCut Above賞を受賞した森山未來さん/『お引越し』上映後に登壇し、トークを行った田畑智子さん(中央)

【JAPAN CUTS~ジャパン・カッツについて】
ジャパン・ソサエティー(JS)夏の映画祭「JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ~」は2007年の開始以来、全米初公開作品を多く含む300本以上の邦画を上映。これまでに、『ダンスウィズミー』、『十年 Ten Years Japan』、『告白』、『モテキ』、『キツツキと雨』、『フィッシュストーリー』、『かもめ食堂』、『愛のむきだし』、『殯の森』、『モンスターズクラブ』、『ゆれる』、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』、『春との旅』、『舟を編む』など、バラエティに富んだ話題作を上映し、パネルディスカッションや、上映後のパーティー、映画監督や俳優らとの質疑応答セッションも併せて開催。過去のジャパン・カッツに招待した著名な俳優や監督には、樹木希林、役所広司、長澤まさみ、二階堂ふみ、北村一輝、安藤サクラ、オダギリジョー、斎藤工、小橋賢児、入江悠、藤原敏史、松井久子、藤原竜也、田口トモロヲ、豊田利晃、金子修介、河瀨直美、熊切和嘉、西川美和、荻上直子、園子温、高橋玄、若松孝二、矢崎仁司、行定勲、瀬田なつき、山本政志、蒼井そら、石橋義正、小林政広、エリック・クー、原一男、佐藤信介ら。

【映画部について】
JS映画部は、JSの芸術・文化プログラムの一環として、伝統的な作品から独立系の作品まで、多様で厳選された映画の数々を上映。また巨匠作品の回顧上映や、テーマに沿った映画シリーズ、全米初公開作品のプレミアも行っている。詳細はjapansociety.org/filmを参照。

【JSについて】
JSは1907年(明治40年)にニューヨークに設立された米国の民間非営利団体です。個人・法人・財団からの支援・協力のもと、日本の芸術と文化、公共政策、ビジネス、教育等多岐にわたる分野において米国の人々に革新的な事業を提供している、全米随一の規模を誇る日米交流団体。ニューヨーク市歴史的保存建築に指定されている吉村順三設計のJS本部ビルは、260席の劇場、アート・ギャラリー、語学センター、図書室、会議室などを備えており、ここを拠点に年間350を超えるプログラムを主催。日米相互理解の促進や、すぐれた次世代クリエーターの支援を理念に掲げ、日本の多様性を深く理解しようと願う世界の人々にとっての信頼できる案内役を目指している。詳細はwww.japansociety.orgを参照。

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