18の民間企業が日本をアピール
海外からの訪日外国人旅行者の誘致活動を行う「日本政府観光局(JNTO)」のニューヨーク事務所/は、今月14日から17の4日間、グランドセントラル駅構内の多目的ホールで、訪日促進イベント「Japan Week 2018」を実施した。今年で通算7回目の開催となる本イベントは、連日多くの来場者でにぎわい、日本各地の観光や公共交通機関の情報のほか、日本各地の魅力的な商品や食の販売など多彩な出展を通し、多方面から日本の魅力を発信した。
イベントに先立って13日に行われたメディア向け記者会見で、髙橋礼一郎在ニューヨーク総領事・大使と、JNTO松山良一理事長が、本イベントの開催に寄せる期待について言及。JNTOでは、2020年の東京五輪に向け、富士山や東京観光など現在、既に人気の観光地以外にも訪日観光客が訪れることを狙いとした「Enjoy My Japan」キャンペーンを2月よりスタートしており、松山理事長は「2020年東京オリンピック開催時には、昨年の2800万人から4000万人へ訪日外国人を増やし、8兆円の経済効果を期待したい」と目標を語った。
昨年の訪日米国人は137万人を記録し(対前年比比10.6%増)、年々勢いを増す訪日観光需要の高まりをさらに強く喚起しようと、米国内外の18の自治体・協力企業・団体などが官民一体となり、日本の多様な訪日観光の魅力を強力にアピールする場となった。
「3Dトリックアート」の体験通じ日本の多彩な魅力を発信
伝統とテクノロジーという日本の大きな魅力の二つを融合させた、今年の目玉企画として「3Dトリックアート」が登場。会場内7カ所に設置された、目の錯覚を利用した「3Dトリックアート」。パネル前に立ち、指定された場所から撮影すると、ニューヨークにいながら日本の観光スポットやアイコンをバックに写真を撮ることができるという仕掛けで、次々に撮影に挑戦する来場者の姿が見られた。
7種類のパネルでは日本が誇る美しい自然や食、文化に焦点を当てつつも、被写体自身が寿司(すし)ネタになる写真や、ラーメンの「れんげ」に載った写真が取れるなど、ソーシャルネットワークでの拡散を目的に笑いも取り入れ、来場者を楽しませた。
会場内で撮影した写真に「#JapanWeekNYC2018」のハッシュタグをつけ、インスタグラムで投稿する来場者参加型のフォトコンテストが同時開催された。4日間で計951件の応募があり、今後この応募写真の中から抽選で10人に出展団体より協賛された賞品が贈呈される。
日本の魅力を伝える各ブース
■出展団体一覧(順不同)
All Nippon Airways Co., Ltd.
EAST JAPAN RAILWAY COMPAMY
Fujifilm North America Corporation
TONCHIN NEW YORK
ITO EN(North America)INC.
wuhao newyork Tenugui Art
AMERICA OOTOYA INC.
BOOKOFF U.S.A.INC.
Odakyu Electric Railway Co., Ltd
TOBU RAILWAY CO., LTD.
NOUSAKU CORPORATION
Three Famous Cherry Blossom Sights in Tohoku
GOSHIKI USA
ROYCE’ CONFECT USA
Amnet New York Inc.
IACE TRAVEL
H.I.S. International Tours, Inc.
Tokyo Otaku Mode Inc.
■日本政府観光局(JNTO)■
日本政府観光局(JNTO:Japan National Tourism Organization)は、東京オリンピックが開催された1964年、政府観光局として設立された後、50年以上にわたって訪日外国人旅行者の誘致に取り組んできた日本の公的機関。主要な市場に海外事務所を設置し外国人旅行者の誘致活動を行っている。
〈JNTO北米サイト〉http://us.jnto.go.jp/
(2018年3月24日号掲載)