
自身の作品の前に立つ岡崎久美子さん
日本在住の鉛筆写実画アーティスト、岡崎久美子さんが2025年12月初旬、ニューヨーク日系人会で一日のみの初個展「Kumiko Okazaki: First Solo Exhibition of Pencil Realism」を開催した。
当日は、「生命の一瞬を、鉛筆だけの美しさで」をテーマにした鉛筆写実画32作品を展示。午前11時と午後2時には、日本から来米した岡崎さんによる鉛筆画の実演が行われ、多くの参加者がそのテクニックを習った。「会場では作品に顔を近づけて細部を確かめる方々や、絵の前で自然と会話が生まれる来場者の姿が印象的でした」と初個展での感想を語った。
岡崎さんは、子どもの頃からの情熱に導かれ、2020年以降、日本国内外で肖像画を中心に、動植物など幅広い作品を制作・展示している。25年にはニューヨークでのワークショップや、フロリダの美術学部・美術館でのワークショップも成功させた。展示やワークショップを通じて、アートの喜びや感動を多くの人々と分かち合っている。

ワークショップに参加したニューヨーカーと=12月6日、ニューヨーク
(2026年1月1日号掲載)