23丁目のマディソン・スクエア・パーク(Madison Square Park)の近くを通ると、小学校の木製の机が100個ほど木の枝に生えていて、なんだか不気味な光景に出くわします。
これは、アーティストのヒュー・ヘイデン氏による新しいインスタレーション「Brier Patch」の一部で、公園内の4つの芝生で展開されています。4月24日まで展示されているこの作品は、教育制度の格差やアメリカン・ドリームの概念を想起させることを目的としていて、机から絡み合った枝が出てくることで民間伝承にも言及しています。
一番大きな机(48個)は、公園内のオーバル・ローンに格子状に配置されていて、北東部のプレイグラウンドの向かい側にあるスパロウ・ローンにも小さな格子があります。エルム芝生広場には2つの机があって、ベテランズ・ローンには枝のないグループがあって、一般の人々がインスタレーションに触れたり、机に座ったりできるようになっています。
公園の運営、マディソン・スクエア・パーク・コンサーバンシーによると、格子状に並んだ机は、典型的な教室の様子や、暗い意味では軍事墓地の墓石を連想させるとのこと。
ねじれた枝と “Brier Patch”という名前は、住みにくい環境と、ジョエル・チャンドラー・ハリスの『リーマスおじさん』をはじめとする世界各地の民話に登場する “Brier Patch”の物語を連想させる言葉です。