最新写真集「Tokyo Mindscapes」発売記念
「日本人も読んで癒やされてほしい」
トークショーで語る松井みさきさん＝６月29日、ニューヨーク（撮影：中沢）
ニューヨークと東京を拠点に活動する写真映像作家の松井みさきさんが６月29日、自身の最新写真集である英語版東京ガイドブック「Tokyo Mindscapes（トウキョウ・マインドスケープス）」の発売を記念し、トークショー＆サイン会を紀伊國屋書店ニューヨーク本店で行った。会場には、日本人のみならず多くの米国人が足を運び、立ち見客が出るほどの盛況ぶりとなった。
同書は、東京への海外旅行者が増え、東京五輪も控えた今、東京の魅力をリアルな視点で紹介する英語ガイドブック写真集として、７月１日に米国出版社ムセイオンから出版された。メジャーな観光名所からマイナーな場所まで計67カ所を、四季や地元の空気が伝わるような“散歩目線”で切り取っている。
トークショーの様子
トークショーでは、松井さんが実際に撮影時に起きたさまざまなエピソードをユーモアたっぷりに披露。高尾山では、道を尋ねた初対面の老婦人と意気投合し、そのまま７時間ほど一緒にピクニックを楽しんだなど、心温まるエピソードで聴衆を和ませていた。
松井さんは同書について、「もしも海外のお友達に自分がプレゼントするならこんなものを贈りたい、という視点も入れた。日本にはこんなにすてきな場所があると気付いてもらえたら、と思うので、海外の方はもちろん、日本の方にもぜひ読んで癒やされてもらいたい」と語った。
終盤の質疑応答では、「本の中で一番好きな場所はどこか」「一番お勧めの季節は何か」などの質問が投げ掛けられ、またサイン会では日米問わずさまざまな人種の来場客が長い列を作るなど、松井さんの人気をうかがわせつつ、イベントは盛況のうちに幕を閉じた。
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（2019年７月13日号掲載）
