「Mercer Labs」 アートとテクノロジーの融合で、最新の「没入」体験を!

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館内(PNEUMATIC TRANSMISSION)

館内(PNEUMATIC TRANSMISSION)

今年初め、ワールドトレードセンターの目の前に誕生した「Mercer Labs, Museum of Art and Technology(マーサーラボ)」。15の実験的な展示スペースで、インタラクティブな体験ができ、ユニークなリスニング体験、没入型インスタレーションを通して、アートとテクノロジーの関係を再定義する、まさしく最新のアートミュージアムだ。

館内(ARCHETYPE)

館内(ARCHETYPE)

マーサーラボは、歌姫リアーナのアルバム「アンチ」のジャケットを手がけたことでも知られるアーティスト、ロイ・ネイハム氏(Roy Nachum)と、ビジネスパートナーで不動産開発業者のマイケル・ケイア氏(Michael Cayre)によって作られたユニークなミュージアム。以前はセンチュリー21の一部として使用されていた銀行の建物内に誕生した。

五感を刺激する15の部屋

来場者は、入場するとすぐに靴カバーを履くように伝えられる。そして、最初の展示スペース、高さ26フィートのプロジェクターが設置された巨大な部屋に足を踏み入れると、作品の中に入り込んでしまう圧巻の映像が目の前に広がる。呆然と立ちすくめてしまう静と動の空間に圧倒されること、間違いない。世界に三つしかないという4Dサウンドが設置された別の部屋、サウンドルームでは、床に横たわり、高架下に埋め込まれた36個のスピーカーから鳴り響くサウンドを堪能。経験したことのない体感が細胞を呼び起こす。

館内(ML_Ecosystem_1-min)

館内(ML_Ecosystem_1-min)

全部で15の部屋があり、どの部屋も入った瞬間に五感が刺激される作りになっている。中でも、「ドラゴン」と呼ばれる圧巻のインスタレーションは、50万個のLEDライトが紐状に吊るされた部屋でライトアップされ、疾走する馬の映像など3D映像が目を引く。歩き進んでいくと、美しいピンクの花(造花)が咲き乱れるインスタ映え間違いなしの洞窟へ。

「クカ・ロボット」と名付けられたロボットは、ガラス越しで砂の上にたたずむロボットが、砂の城を作ったり、スケッチを描いたり、ときには見るものにメッセージを送ってくる。哀愁漂うその姿に、時間を忘れて見入ってしまう。

マーサーラボは現在、ネイハム氏の初個展「Limitless」を開催している。同氏の実験的なアプローチは、美術史、コンセプチュアリズム、インタラクティビティなどの要素を取り入れ、従来の芸術の境界線に立ち向かい、感覚の代替、催眠イメージ、内部表現、精神回転などを探求している。

ネイハム氏は、「私の望みは、見る人に高められた関与の感覚を与えることです。私が何を作ったかではなく、鑑賞者が独自の体験や相互作用を通じて、それをどのように完成させるかが重要なのです。アートの機能とは、新しい目で世界を見ることです」と話す。

館内(THE MUSIC BOX)

館内(THE MUSIC BOX)

館内(THE DRAGON)

館内(「ドラゴン」)

館内(THE DRAGON)

館内(「ドラゴン」)

館内(THE DRAGON)

館内(「ドラゴン」)

館内

館内

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「Mercer Labs, Museum of Art and Technology」とは?

外観

外観

ロイ・ネイハム氏のクリエイティブ・ディレクションの下、マーサーラボは進化する展覧会をキュレーションし、クリエーターやアーティストとコラボレートして、アートがテクノロジーをヒューマナイズするコンテンツを制作している。マーサーラボのミッションの核となるのは、マーサースタジオとして知られるオンサイトラボ。アーティスト、ミュージシャン、クリエーターたちの継続的な交流を促進し、コラボレーションを最前線に押し上げる。

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チケットは、オンライン(www.mercerlabs.com)またはボックスオフィスで購入可能。学生、シニア(65歳以上)、ユース(17歳未満)は36~46ドル。4人以上のファミリーパックは10%引き、団体(10人以上)は20%引き。詳細はwww.mercerlabs.com参照。

(2024年8月3日号掲載)

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