MIYAVI、国連で熱演 難民の女性ラップ歌手と音楽で平和祈る

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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使の日本人ギタリストのMIYAVIさんが22日、アフガニスタン難民の女性ラップ歌手と共にニューヨークの国連本部で演奏を披露した。

UN Photo/Eskinder Debebe

MIYAVIさん「平和な世界を作るためのきっかけになれば」

昨年11月に、日本人で初めて国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使に就任したギタリストのMIYAVI(みやび)さんが22日、アフガニスタン難民の女性ラップ歌手ソニータ・アリザデさんと共にニューヨークの国連本部で演奏を披露した。

芸術や文化を通じて「平和とは何か」を考える国連日本代表部主催の「PEACE IS」というイベントの一環で、6回目の今回は「Acceptance」をテーマに難民問題が焦点となった。

国連のグテレス事務総長も出席し、「芸術や文化には紛争を予防する大きな役割を果たせる。戦争で受けた心の傷を癒やす効能もある」と、同活動の必要性に賛同するとともに、あいさつした。

ロサンゼルスに家族と住み、日米で活躍するMIYAVIさんは、平和について共に考えてほしいと、流ちょうな英語で呼び掛けた。2年前にレバノンのシリア難民キャンプを初めて訪れ、現地の状況を目にし、自分に何ができるのかと自問自答したが、「ギターを弾いたら子供たちの目に光が戻った」と振り返りかえった。「(この活動は)皆が一つになって、アートを通じて平和とは何かを考えるきっかけ、そして、平和な世界を作るためにはどうすればいいか、何をするべきか、そういうきっかけになればいいなと思う」と話した。

イベントの最後には、各国の大使らが平和へのメッセージを寄せ書きし、MIYAVIさんは“抱擁”と漢字でメッセージを書き込んだ。

MIYAVIさんは、本紙読者に向け「この異国の地で、共にできることを一つずつやっていって、胸を張って日本人として生活できるように、僕も頑張りますので、共に頑張りましょう」とメッセージを送ってくれた。

(2018年1月27日号掲載)

ブルックリンを拠点とする日本人アーティスト、ファンタジスタ歌麿呂さんのライブペインティングをバックに演奏するMIYAVIさん(左)と女性ラップ歌手ソニータ・アリザデさん=22日、ニューヨーク(撮影:工藤)

グテレス国連事務総長

本紙読者にむけてメッセージを送ってくれたMIYAVIさん

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