日本クラブ元総料理長 安陵秀樹氏、生死の狭間を乗り越え日本へ帰国

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昨年10月24日の交通事故以来、入院・治療を続けていた日本クラブ元総料理長・安陵秀樹氏=写真=が3月16日、日本へ帰国した。

安陵氏は事故後46日間意識が戻らず非常に厳しい状態にあった。しかし、友人医師らのサポートや妻の小織さんの献身的な看病、安陵氏のために創設された基金の支援もあって奇跡的に生還し、現在では会話や再び自分の口で食事を取れるまでに回復。リハビリテーションを続ける上で、治療環境や費用面を考慮し、今後は生活の拠点を日本に移すことを決断した。

帰国前に安陵氏と小織さんは、「皆さまの温かい応援、ご寄付を頂戴し、心から御礼申し上げます。来年の今ごろにはさらに回復し、再びニューヨークを訪れて、お世話になった皆さまに御礼を伝えることができるようリハビリに励みます」と感謝のコメントを述べた。

安陵氏は1993年にシェフとして日本クラブに入社し、2000年から約23年間同クラブ総料理長を務めた。コロナ禍では、ニューヨークの医療従事者や警察へ無償で弁当を差し入れる「お弁当プロジェクト」を実施。ニューヨークの地域社会に多大な貢献を果たした。

(2024年4月20日号掲載)

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