大江千里、デビュー40周年新アルバムの記念でNYでライブ ニューアルバム「クラブ・オブ・88」

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記念でライブで熱演する大江千里さん=11日、ニューヨーク・バードランド(Photo by Christopher Drukker)

記念でライブで熱演する大江千里さん=11日、ニューヨーク・バードランド

ポップス歌手としてデビューし、今年で40周年を迎えた大江千里さんが11日、ジャズの老舗クラブ、バードランドに登場。ジャズピアニスト転身後8作目となるニューアルバム「クラブ・オブ・88」を引っ提げた記念公演を行った。

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3年半ぶり、3回目となったバードランドのステージに立った大江さん。これから始まるライブを食事のフルコースに例え、さまざまなテイストが味わえる(楽しめる)内容になると話し、あいさつがわりに、その日の気分で決めたという1曲目=アペリティフ(食前酒)に「Re :Vision」を披露した。(2セット目の1曲目は「Akiuta」)

続けて、「ジャズマンを目指して猛勉強した成果にちょっぴり千里テイストを加えた」アペタイザーとして、初期のジャズアルバムから厳選された3曲を演奏。
「Mischievous Mouse」 (Album “Answer July”)、「Boys Mature Slow」(Album “Boys Mature Slow”)、「Tommy Who Knew Too Much」(Album “Boys Mature Slow”)。

メインコースとして、新アルバム「クラス・オブ・88」から6曲。自身のポップスをジャズやラテンテイストにアレンジし、トリオで掛け合い演奏を披露。メロディーの美しさが自慢のソロなど“大江千里”らしい見せ場もあり、多彩な楽曲で観客を楽しませた。
「Apollo」(Album “Class of ’88”)、「Bamboo Bamboo “竹林をぬけて”」(Album “Class of ’88″)、「I wanna Live With You “きみと生きたい”」(Album “Class of ’88″)、「Lauro De Freitas」(Album “Class of ’88″)、「Time-Bouncing Fish “魚になりたい” 」(Album “Class of ’88″)、「My Glory Day “Glory Days “」(Album “Class of ’88”)。

最後(デザート)は、2018年にリリースしたトリオアルバム「Boys & Girls」から、トリオ(3人)の技が光る、さわやかで軽快な印象の4曲を中心に、大胆でダイナミックな息の合った演奏で締めくくった。
「The Very Secret Spring」(Album ” Answer July”)、「Poignant Kisses」(Album “Hmmm”)、「Bikini」(Album “Hmmm”)、「YOU」(Album “Boys & Girls”)。

ライブの模様=11日、ニューヨーク・バードランド(Photo by Christopher Drukker)

ライブの模様=11日、ニューヨーク・バードランド

公演後、「パンデミックを超えてのNY公演だけに感激もひとしおでした。始まるとお客さんの熱に包まれあっという間の2セットでした。積み重ねてきたことが報われる瞬間でした。バードランドの持つものすごいエネルギーとお客さんの熱気そして拍手の大きさを全身全霊で感じながら、無我夢中で演奏しました。最高の時間を本当にありがとうございました!!」と話した大江さん。デビュー40年を迎え、「新しい章がまた始まりました」と、次なるステップに向け動き始めた。

(2023年6月24日号掲載)

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