日米で活躍する芸術家・林世宝さん、NYで個展

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「スポーツ選手のように人生を決してあきらめないで」

新作「希望のツリー」20年東京五輪点灯目指す

市内巡回の警察官も応援に立ち寄った(左から2人目が林世宝さん)

市内巡回の警察官も応援に立ち寄った(左から2人目が林世宝さん)

日米で活躍する芸術家・林世宝さんが4月10日から13日までの4日間、マンハッタンのイーストハーレムにあるアートスペース「El Barrio’s Artspace PS109」で個展「The Golden Age Exhibit」を開催した。

「Life is a Golden Age」ミックスメディア 2017年(190センチ×300センチ)。来場した子供たちも興味深そうに鑑賞

「Life is a Golden Age」ミックスメディア 2017年(190センチ×300センチ)。来場した子供たちも興味深そうに鑑賞

林さんは展覧会の作品を通し、人生を野球と比べるという試みを行った。キャンバスに放たれた色彩は金を「黄金時代」、黒を「歴史と記憶」、赤を「生命(躍動している今)」、グレーを「水あるいは時間」と表現。また円を「野球のボール、太陽、輪廻(りんね)転生、円満、天地万象、永遠の象徴」と捉えて描いている。

「作品の中のストーリーは、スポーツ選手たちのバイタリティーと忍耐力についてです。スポーツ選手たちが決してあきらめないように、私たちも人生をあきらめてはいけない」と林さんは説明。「『黄金時代』の作品を見て、勝利の瞬間に湧き上がっている球場の様子を感じていただきたい」と述べた。

これから制作する「希望のツリー」は野球のボール2万5000個、LEDライト1万個をツリーの周りに巻き、スポーツの感動と栄光の精神を表現するもの。年末に完成予定の作品は2019年のWBSCベースボールワールドカップの開催地、ニューヨーク、ペルー、日本、台湾を巡回し、最終目的地として20年東京五輪の野球会場での点灯を希望している。

作品制作のための使用済みのボールやLEDライトの受け入れも行っている。詳細はshihpao62@yahoo.comまで。

「希望のツリー」のマスコット ホープ(素材:2020枚のMTAカード)

「希望のツリー」のマスコット ホープ(素材:2020枚のMTAカード)

(写真は全て林世宝さん提供。4月12日、ニューヨークでの個展会場で)

(2018年5月5日号掲載)

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