〈寄稿〉「ゴールデンエイジ」閉幕のお礼と若手アーティストとの共演

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「ゴールデンエイジ」と「幸せのウサギ」(左から)S.P. Art LLC代表Alice Lee、フラッシング・タウンホール館長Ellen Kodadek、フラッシングコミュニティー代表Erika Saleh、筆者

「ゴールデンエイジ」と「幸せのウサギ」(左から)S.P. Art LLC代表Alice Lee、フラッシング・タウンホール館長Ellen Kodadek、フラッシングコミュニティー代表Erika Saleh、筆者

日米と台湾で活躍するニューヨーク在住の芸術家・林世宝(リン・セイホウ)さんが12月13日~22日、フラッシング・タウンホールで開催した展示会「ゴールデンエイジ」は盛況のうちに幕を閉じた。
林世宝さんが、本紙に当展示会への思いを寄稿してくれた。

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12月13日~22日、フラッシング・タウンホールで開催した展示会「ゴールデンエイジ」は、たくさんの人にお越しいただき盛況のうちに閉幕しました。ご協力いただきましたスポンサーの方々はじめ、応援いただいた全ての方に感謝申し上げます。

今回の展示会では、何といっても5年かけて制作したメトロカードの十二支を一堂に展示できたのは感無量でした。自分で集めた3000枚で最初の作品を完成させ、その後はニューヨーク市全域に寄付を募り、合計3万枚が集まりました。素材を提供してくれた一人ひとりの思いを作品に込めていく手法を「ハート集結シリーズ」と呼んで、アート人生30年以上をかけて続けています。愛、平和、勇気、希望、幸福などのメッセージを発信する「メトロカードの十二支」もハート集結シリーズの代表作となりました。
同時に展示した絵画20点からは、それぞれに描いた人生の美しい記憶、婚約、結婚、子供の誕生などの愛の喜び、桜の花や音楽から醸し出される美しさを感じ、未来に向かって生きるハッピーなエネルギーを受け取ってもらえたらうれしい限りです。

今回、若手アーティストが参加してくれたことも大きな喜びでした。1人はパフォーミングアーティストのJulia Hsia(夏小筑)。ニューヨークの地下鉄に寄せる私の思いとメトロカード十二支の制作に至った経緯を元にした、オリジナルダンスをオープニングレセプションで披露してくれました。

もう一人は、映画監督のVader Chen(陳韋達)。台湾大学電気工学科を卒業し、エンジニアから映画制作に転じた彼は、さらに技術と経験を積むためニューヨークに来て活動中。私がメトロカードを集めているニュースを見て訪ねてきた彼は、この十二支の制作過程を記録として残したいと言い、その熱意に共感した私は彼の制作に出演協力しました。そしてできたドキュメンタリーが「The Wish FouMTAin」です。https://youtu.be/wvBoFZZT2S8

オープニングの様子

オープニングの様子

会場に来られた方はお分かりかと思いますが、十二支の作品は白いメトロカード不足のため羊だけが未完成です。これを完成させるため制作活動は続きますし、ニューヨーク中にもっともっとこの作品のことを広めていきたいと考えています。JuliaやVaderのような若手アーティストの力を借りながら来年も夢に向かって邁進します。

(写真提供)Julia Hsia、Vader Chen

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