イタリアの「女神像」と米国の象徴「自由の女神像」、NYのエリス島でコラボ展

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同展で展示されている「リバティ・オブ・ポエトリー」の複製(Photographer_Riccardo Piazza)

イタリア・フィレンツェの「サンタ・クローチェ教会」にある女神像「リバティ・オブ・ポエトリー(Liberty of Poetry)」と、米国のシンボル「自由の女神像(Statue of Liberty)」のコラボレーション展覧会、「シスターズ・イン・リバティ(Sisters in Liberty: from Florence, Italy to New York, New York)」が18日から、ニューヨークのエリス島移民博物館で開催されている。来年4月26日まで。

イタリアの彫刻家ピオ・フェーディ作の「リバティ・オブ・ポエトリー」はイタリア統一運動直後の1877年に制作された。その9年後の1886年、フランスの彫刻家フレデリック・オーギュスト・バルトルディ作の「自由の女神像」が米国独立100周年を記念して寄贈された。

会見であいさつする同展のプロジェクトに携わったイタリアのサンタ・クローチェ教会イレネ・サニーシー会長=16日、ニューヨーク(撮影:中沢)

会見であいさつする同展のプロジェクトに携わったイタリアのサンタ・クローチェ教会イレネ・サニーシー会長=16日、ニューヨーク(撮影:中沢)

同年代に制作された二つの女神像が、当時の社会運動のテーマであった「自由」からインスピレーションを受けたという共通点から着想を得て、同展の開催に至った。

見どころは、米ケント州立大学による高画質の3Dスキャナで複製した「リバティ・オブ・ポエトリー」の展示。ほぼ等身大で再現されたこのイタリアの女神像を見れば、「自由の女神像」との類似点をより見出すことができるだろう。

開催に先駆け、16日にはイタリア総領事館で記者会見が行われた。

サンタ・クローチェ教会の慈善活動部門のパオラ・ボイノビッチさんは本紙の取材に答え、「同展の開催は、米伊の友好とさらなる交流の発展への懸け橋となるだろう」と述べた。

サンタ・クローチェ教会慈善活動部門のパオラ・ボイノビッチさん=16日、ニューヨーク(撮影:中沢)

サンタ・クローチェ教会慈善活動部門のパオラ・ボイノビッチさん=16日、ニューヨーク(撮影:中沢)

◎情報

【日程】~2020年4月26日(日)
【会場】Ellis Island National Museum of Immigration
【入場料】無料
【フェリー】エリス島行きはStatue Cruisesのみ

●運賃:18.50ドル、子供9ドル、シニア14ドル
●チケット購入:オンライン、電話、発着所窓口
●混雑が予想されるため、事前のチケット購入、午前中早い時間の乗船がお勧め|
●運航時間(バッテリーパーク発):午前9時(夏は午前8時半)~午後5時15分(夏は午後7時)※20~35分間隔/季節により変動

【詳細】www.sistersinliberty.com

(2019年10月26日号掲載)

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