『TARGET-GODIVAはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?-』出版記念イベント ジェローム・シュシャン氏弓道の教えをビジネスに

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米国版「TARGET」(撮影:竹内)

世界的に知られるチョコレートブランド「GODIVA」のアジア・パシフィック代表取締役社長のジェローム・シュシャン氏が7月26日、ゴディバ社のニューヨーク本社で自身の著書『TARGET』の北米出版記念イベントを行った。シュシャン氏は、日本、韓国、東南アジア、インド、オーストラリア、ニュージーランドの代表取締役を務める。
弓道歴25年で、国際弓道連盟理事も務めるシュシャン氏が、自身の弓道経験で培った武道の精神を経営理論に導いてつづられた同著で、「なぜ日本のGODIVAの売り上げを1年当たり15%アップ、5年間で2倍に達成させたのか」を説いている。

弓道に精通している筆者のジェローム・シュシャン氏は構えを披露=7月26日、ニューヨーク(撮影:竹内)

弓道には、“正射必中=正しく射られた矢は、必ず的に当たる”という教えがあり、的に当たることだけではなくその過程を大切にしている。これをビジネスシーンに置き換え、売り上げにターゲットを当てるだけでなく、何が顧客にとって良いのかをターゲットに置き、目標を設定することが大切だと唱えている。
日本での同社の売り上げを5年間で2倍にまで達成させた理由についても、「季節限定」や「期間限定」の商品が好まれる性質にターゲットをあて、コンビニエンスストアなどでの商品販売を展開、毎年バレンタインデーで異なるパッケージ商品での販売を行ったことを事例として紹介している。
イベントの最後には、ゴディバ社創業90周年を記念し制作された“愛の言葉を伝えたくなる”スペシャルムービーを披露し、シュシャン氏は「人々が気持ちをシェアすることがGODIVAの本当のミッションだ」と笑顔で語った。
(2018年8月4日号掲載)

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