日本人ミュージカル俳優の大音智海、NYで大喝采

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ジョン・ロイド・ヤングと共演し、熱唱する大音智海=ニューヨーク(Photo by Ai Toyoshima)智海=ニューヨーク(Photo by Ai Toyoshima)

ジョン・ロイド・ヤングと共演し、熱唱する大音智海=ニューヨーク

『ジャージー・ボーイズ』ジョン・ロイド・ヤングと共演

日本のミュージカル俳優である大音智海は今年、東宝ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で主演の伝説のリードボーカル、フランキー・ヴァリ役を務めた。
大音は初演から9年間、アンサンブルとして同作品に参加。そして今年、悲願であるその主役をついに手に入れた。
スターシステムが基本である日本ミュージカル界においてこの抜てきは非常に希少な出来事であり、業界中で大きな話題になった。

こうした経歴を経て大音は今年、10月21日と22日にニューヨークの「54 Below」のステージに立った。
「54 Below」はブロードウェイ最高峰のライブハウスの一つで、日本人俳優がこのステージに立つというのはかなり特別なこと。
しかも共演はジョン・ロイド・ヤング。ヤングは、トニー賞とグラミー賞を受賞した『ジャージー・ボーイズ』で、ブロードウェイミュージカルと同名映画ともにフランキー・ヴァリ役を務めた俳優だ。

イベントの模様=ニューヨーク(Photo by Ai Toyoshima)

イベントの模様=ニューヨーク

ヤングの好意で決まった、このゲスト出演で、2人はヴァリの代表曲でもある「Can’t Take My Eyes Off You」を英語歌詞と日本語歌詞のミックスでデュエットした。歌唱後、満席の会場からは大喝采が起こった。
大音は「こんな奇跡に出合えるなんて。9年間夢を諦めなくてよかった。これからも高みを目指して俳優の道を歩いていきたい」と語った。

ジョン・ロイド・ヤングと共演した大音智海(左)=ニューヨーク(Photo by Ai Toyoshima)

ジョン・ロイド・ヤングと共演した大音智海(左)=ニューヨーク

(2025年11月22日号掲載)

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