現職の大統領として初参加
退役した軍人を称える「ベテランズデー(退役軍人の日)」パレードが11月11日、マンハッタンの5番街で開催され、約2万5千人が参加した。毎年恒例の同パレードは今年で開催100周年を迎え、26丁目から48丁目にかけて約2キロメートルを北上。沿道には多くのニューヨーカーや観光客が駆け付け、星条旗を振りながらパレード参加者の退役軍人らに感謝と労いの言葉をかけた。
マディソンスクエアパークで行われた同パレードの開会式では、トランプ米大統領がメラニア夫人と共に出席した。現役大統領の式典参加は今回が初めて。スピーチでは、同式典に参列した約150人の退役軍人やその家族らを称え、「ニューヨーク、とりわけここマディソンスクエアパークに戻ってくることができ、『アメリカのパレード』に参加した最初の大統領になれたことを心から光栄に思う」と述べた。さらに、10月に殺害された過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者バグダディ容疑者について、「(アメリカ軍によって)世界一のテロリスト指導者に正義をもたらした」と述べ、「IS最高指導者の二番手も死に、われわれは三番手にも目を付けている。彼の恐ろしい統治はすでに終わり、われわれの敵は(私たちを)恐れながら走り去っている」と語った。壇上は防弾ガラスで囲われ、厳重な警備の下、式典は行われた。
会場の外には、トランプ氏の支持派と反対派が多く駆け付けた。それぞれプラカードを掲げ、式典中は声援やブーイングが激しく飛び交った。