NYで法話会、瞑想ワークショップ瞑想秘法伝授
究極の瞑想(めいそう)マスター、ヨグマタ相川圭子氏が来米し、10月14日、15日に法話会(ダルシャン)、瞑想ワークショップ(クリヤ)、瞑想秘法伝授(ディクシャ)をマンハッタン・ミッドタウンのニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウンで開催した。
今年6月に引き続き行われた法話会には多様な人種のニューヨーカーらが多く駆け付けた。ユーモアを交えた話に時には笑い声も起こり、終始和やかな雰囲気で行われた。
2日目の法話会では、ビデオでヨグマタ氏の経歴などが紹介された後、1人の女性がその体験を参加者と共有するためマイクの前に立ち、その喜びとお礼を述べた。
今回の法話会ではヨグマタ氏が英語で語り、会場のほとんどを埋めた、日常的に英語を使うニューヨーカーらは時折うなずきながら聞き入っていた。
コンピューターの功罪を上げたり、あれも買いたい、これも欲しいなどの欲望にはキリがないということを指摘し、マントラを唱えることが助けになると述べた。「グッドクオリティーが大切だ」と何度も繰り返し、毎日瞑想をして内側を浄化することでエネルギーが保ち続けられると語った。
10年で80冊の本を寝ずに執筆したことを明かし、その苦労話なども紹介された。
質疑応答ではまず、81歳の日本人女性が「あなたは興味がある」として、ヨグマタ氏の今に至るまでのことなどを尋ねた。60年近く前にフランスに渡り、今は米国でホームレスの女性に興味を持ったヨグマタ氏も逆に質問をするなど、話が弾んだ。
次に日本人でない女性から「女性のマスターがほとんどいないが、すぐにでも変わると思うか」質問され、「女性は偉大で、男性は女性を尊敬しており、競争相手とは思っていない」などと答えた。
また、引退した弁護士の男性から現在のウクライナやイスラエルの情勢について、白熱した議論を交わす場面もあった。
別の男性からは、「ヨグマタ氏は世界情勢について話すためにここにいるわけでなく、私たちは幸運にもこの“神の存在の中”にいることができているので、今はそういう世俗的な話をする時ではない」という意見ももたらされた。
ヨグマタ氏は「子供から家庭の問題までいろいろな問題があるが、ヒマラヤの教えはベストで、私が経験に基づいて話している」と語った。「どうやって成功するか、これを自然に必要なこととして行うのは強い人だが、ほとんどの人は疲れたり、難しい」と述べ、それでもやり続けるのだと激励した。
質疑応答が終わると、ヨグマタ氏の呼び掛けで、内側を浄化し、良いエネルギーを作る「チャンティング(マントラを唱えること)」が6分ほど行われ、皆で唱えた。
ヨグマタ氏が「こうして皆さんとともに理解をして、心の中の疑問が溶け、愛が膨らみ、平和になりました。皆さんのさらなる精進と幸せをお祈りしています。平和な気持ちでこれで終わりにします。ありがとうございました」と締めくくると厳粛な中、法話会は終了。最後には参加一人一人にヨグマタ氏から祝福が与えられた後、盛大な拍手が湧き起こった。
(2023年10月21日号掲載)