12月20日・21日にNYで法話会など開催

法話会の様子=12月20日、ニューヨーク
究極の瞑想(めいそう)マスターでヒマラヤシッダーマスターのヨグマタ相川圭子氏が来米し、ミッドタウンにあるニューヨーク日系人会ホールワークショップを開催した。12月20日に行われた法話会には多様な人種のニューヨーカーらが駆け付けた。
法話会の前には3本のビデオを鑑賞。3本目のビデオでは、「世界瞑想デー」に先駆けて同19日に国連インド常駐代表部の推薦でゲストスピーカーとして、国連で登壇した模様が紹介された。
ヨグマタ氏は登場すると、まずは前日行われた国連でのスピーチについて語り始めた。スピーチでは、「瞑想が平和を呼ぶ」という、自身の体験からくる瞑想を話を語ったという。
仏教では「悟り」の象徴であるハスの花から、カルマの話や天国の話に触れた。
また、日本人特有の、心では「好きでない」と思っている人のことも、面と向かっては「好き」だと言い、陰で悪口を言う性質ついては、日本のような小さな国では同調することも必要だと話した。だが、そうしたことがストレスを生み、がんになることもある。こうした時に「瞑想があなたを助けてくれる」と言う。
法話会の中盤では、日本のクマの人身被害を話題にし、会場に参加者らに対策を尋ねる場面もあった。
「多くの欲望が幸福の不均衡を生じさせる。私たちには瞑想と自然な魂と自然な食べ物が必要で、自然な状態に戻る必要がある。そのためには修行が必要で、心や体を超えた実践が必要で、私は深い瞑想に関するヒマラヤの修行法を実践している」と語り掛けた。
加えて、「失われたお金、失われた時間…。幸せになるためには、心が幸せであることが大切で、深いスタイルから質の高い人格へと至る実践です。質の高い自己を持つことで、質の高い人生を送ることができる」と説いた。
呼吸法はマントラとともに非常に重要なもので、その方法や効果も示した。「愛を大切にすれば、すべてを手に入れることができる」と強調した。献身も必要だが、愛が過剰になり過ぎると、その後に問題が生じ、つながりを断ち切る必要が出てくるという。「私は多くの教えを伝えることができる。皆がすべてうまくいくように努めましょう」
会ではヨグマタ氏が英語で語ったが、「自分のことにとらわられていると人の気持ちとかが分からない」と日本語でも伝えた。
相手はもしかしたら間違いを犯したのかもしれないが、その根底には何か理由があるはず。もしあなたが許しを与えれば、状況は変わるがそれができない。だから自分自身を愛し、カルマを浄化するための修行をする必要があるとし、「そしてその後、変化が訪れるでしょう。長い時間が必要です。そのためには、私の深い瞑想が有効です」と語った。

参加者に祝福を与えるヨグマタ相川圭子氏(右)=12月20日、ニューヨーク
質疑応答の時間も多く設けられた。質問者の家庭の悩みなどに優しく寄り添い、また、複数回参加者にはその後の近況を尋ねるなど和やかな雰囲気に包まれた。
最後にヨグマタ氏から参加者に祝福が与えられた後、同氏の退場には再び大きな拍手が送られた。
法話会終了後には、ヒマラヤ瞑想ワークショップ、翌日の21日にはヒマラヤ瞑想ワークショップとシッダーディクシャ(瞑想秘法伝授)が行われた。

会場の参加者に手を振るヨグマタ相川圭子氏=12月20日、ニューヨーク