自分で釣った魚を食べる「ざうお」(ZAUO)(152 West 24th St, NYC)が15日、マンハッタン・チェルシーにオープンした。ざうおは、株式会社ハーバーハウス(本社/福岡県福岡市・代表取締役/高橋和久氏)が営む釣船茶屋。現在日本全国で13店を展開し、海外出店はニューヨークの同店が初だ。
店内のいけすで泳ぐ魚を、「フィッシュ・アテンダント」付き添いのもと、用意された釣竿で釣りを体験。釣れるとスタッフが太鼓を鳴らして盛り上げてくれる。釣った魚は新鮮なまま、その場で刺し身、グリル、煮付け、天ぷらなど好きな調理法で提供される。魚は季節ごとに変わり、現在はニジマス、シマスズキ、マス、ヒラメ、メバル、ロブスターなどが楽しめる。食材を無駄にしないため、魚は骨も唐揚げやみそ汁のだしとして余すところなく使われる。そのほか卵焼きや鶏の唐揚げといった居酒屋メニューも用意。
2階建134席の店内には1階に大型のいけすが、2階には二つの小型のいけすが設置されている。天井には同店のシンボルである巨大な船が浮かび、釣り船の雰囲気を演出する。
1986年創業のハーバーハウスはもともとユニフォームやスポーツウェアなどを専門とするアパレル会社として設立。その後居酒屋をスタートさせ、3店目でフロアに大きないけすと釣り船を作った。そして、「お客さんにも釣ってもらおう」と、現在の形が出来上がったという。
大人も子供も楽しめるエンターテインメント性だけではない。同店には自分で釣った魚を食すことで命に感謝するという「食育」を体験してもらいたいという思いもあるという。
営業は月曜日から土曜日までの午後5時から11時まで(ラストオーダー10時)、公式サイトはhttps://zauo-newyork.com/参照。
(2018年10月20日号掲載)