滞在先の「ザ・キタノホテル ニューヨーク」で会見
テニスの全米オープン第2日の8月29日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、女子シングルス1回戦で大坂なおみ選手(日清食品)が昨年覇者で第6シードのアンゲリク・ケルバー選手(ドイツ)を破った。
初戦前の26日、大坂選手はニューヨークの日系ホテル「ザ・キタノホテル ニューヨーク」で行われた記者会見で大会に向け意気込みを語った。
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「今までの人生のうち半分をニューヨークで過ごした自分にとって、全米オープンは特別です。今回は、1回戦で昨年の優勝者であるケルバーと対戦できることをとてもラッキーに思う」と語り、「彼女はとてもいい選手。私は今まで練習してきた事をやるだけ」と自信をのぞかせていた。
日本のテニス界をリードする伊達公子選手(エステティックTBC)や、錦織圭選手(日清食品)が不在の今大会では、19歳のホープ、大坂選手に注目が集まっている。それに対し特にプレッシャーは感じていないと話す。今年6月のウィンブルドン選手権では3回戦進出、8月のロジャーズ・カップでは世界ランク1位のカロリナ・プリスコバ選手(チェコ)と善戦するなど活躍。高身長から繰り出されるパワフルなショットと最速200キロというサーブが持ち味。今回もその強みを生かした試合が期待されている。
春に負傷した腹筋の状態については「大丈夫!」と笑顔を見せ、フロリダで行ったトレーニングのかいもあり、いいコンディションで今大会に臨めると語った。
キタノホテルはとても快適
滞在先のザ・キタノホテル ニューヨークについて、「まるで東京にいるように思えて、とても快適」と話し、試合に向けて十分に休息もとれている様子だった。
米国での生活が長いことから、動画共有サイト「ユーチューブ」や漫画、アニメなどで日本語の勉強をしているという大坂選手。日本人ファンへのメッセージのリクエストに対して、「試合を見てくれたらうれしいです。応援お願いします」と日本語で答えた。会見は終始和やかな雰囲気で行われた。
(2017年9月2日号掲載)