日本の格闘技界が変わった日─

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「超RIZIN.3」@さいたまスーパーアリーナ

観衆4万8000人─。日本の総合格闘技イベント「RIZIN」が7月28日(日)、埼玉・さいたまスーパーアリーナにて「Yogibo presents 超RIZIN.3 」を開催した。会場はK―1の魔裟斗引退試合が開催された「Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~」以来、15年ぶりとなるスタジアムバージョンで、ソールドアウトを記録した。

セミファイナルに登場する、6階級を制覇した史上最高のボクサー、マニー・パッキャオを抑えて、最注目は朝倉未来VS平本蓮のメインイベント。

4年に及ぶ遺恨を持つ2人の直接対決に、大観衆は入場式から大声援。リングインではこの日一番の盛り上がりを見せた。

結果はわずか1R138秒。平本が一瞬の隙を突き、朝倉の顔面にフックから連打。グラッとなった朝倉に追撃のパウンドで衝撃のTKO劇。「負けたら引退」と公約したいた通り、現格闘技界の主役である朝倉はリングを去ることになった。

筆者はこの試合を会場で生観戦していたが、あまりの衝撃的な結末に思考も整理できず、帰りのホテルまでの道のりの記憶も定かではない。と同時に、全てがハッピーエンドに終わらない、このリアルな世界観こそが格闘技の醍醐味(だいごみ)とも言える。エンターテインメント性が最重要視されるプロレスとは違う、圧倒的ノンフィクションな世界。まさに、かつての「PRIDE」で味わってきたカタルシスを体感できた日であり、大会全体を通すと面白くない試合がない日でもあった。世界中のプロ格闘技イベントを生観戦してきた筆者をしても、間違いなく「神興行」だった。

RIZINは、来年10周年を迎える。活動期間も含め、あのPRIDEを超えようとしている。今大会の衝撃度もPRIDE以上だった。この日は「RIZIN」が「PRIDE」を超えた日─、とも言えるのではないだろうか。

▼RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト
https://jp.rizinff.com/
▼RIZIN FFのSNSアカウント情報
https://linktr.ee/rizinffofficial

 

Yogibo presents 超RIZIN.3 大会概要

  • 開催日時/2024年7月28日(日)12:00開場、14:00開始
  • 会場/さいたまスーパーアリーナ
  • 主催/RIZIN FIGHTING FEDERATION
  • 冠協賛/Yogibo
  • 制作協力/株式会社エムアップホールディングス
  • 協力/さいたまスーパーアリーナ
  • 後援/TOKYO MX/さいたま市/さいたまスポーツコミッション/さいたま観光国際協会

 

〈筆者〉
高橋克明(たかはし・よしあき) 1973年9月8日生まれ。岡山県出身。『ニューヨークBiz!』のインタビュアーとして、米国大統領、メジャーリーガー、ハリウッドスター、アスリート、ミュージシャン、アイドル、政治家、実業家など、1000人を超える著名人にインタビュー。世界の最前線で取材を行い、成功者の生きた言葉を送り届けている。また、海外進出したい企業・個人などを対象にした講演活動を行うほか、ニューヨークへの事業進出を希望する企業にイベントコーディネートも行っている。著書に『武器は走りながら拾え!』(ブックマン)、『NYに挑んだ1000人が教えてくれた8つの成功法則』(角川書店)がある。

 

 

 

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