多くの選択肢の働きを知る
コウノトリのコトバ-生殖医療の現場から 第15回
New Hope Fertility Center Dr. John Zhang
不妊治療というと多くの人は体外受精を思い浮かべるだろう。しかし、それだけではない。伝統的な方法が機能していないときに家族を築くのに役立つ、卵子の凍結や代理母など多くの選択肢がある。これらの立証された生殖方法がどのように働くかを理解することで、個々の状況に適した生殖能力を決めるのに役立つ。
卵子の凍結
卵子の凍結は女性が妊娠可能性を維持するための理想的な方法だ。生物学的に、卵子の質は35歳以降に低下し始め、これは不妊の問題を引き起こす可能性がある。できるだけ早く卵子を収穫して保管することにより、女性は家族をつくろうとするまで高品質の卵子を保存することができる。
女性は、キャリア志向、関係地位、医療問題など、さまざまな理由で卵子を凍結することを選択する。その理由にかかわらず、卵子の凍結は将来的に子供を産む能力を犠牲にせずに、生活の他の領域に集中することができるので、安心して女性に勧められる。
代理母
代理母は、夫婦が自分で妊娠することができないときに子供を産むことを可能にする。現在、代理母は妊娠代理人としても知られている。妊娠中の代理人は、お腹の中の子供に遺伝的に関連しておらず、体外受精(IVF)を使って妊娠するようになる。代理母に移された胚は、依頼した親の片方か両方に生物学的に関連している可能性がある。
代理母には複数の法的影響がある。したがって、代理出産の法的要件を理解している代理機関と協力することが最善だ。さらに、代理機関は、潜在的な代理母と依頼した親について、全ての当事者がプログラムに適していることを確実にするためのバックグラウンドチェックを行うことができる。
代理母は、卵子の凍結と並行して使用することができる。卵子を凍らせて妊娠できない女性は、代理母を使って家族をつくることができる。
家族を持つために卵子の凍結または代理を使用する決定は個人的であり、夫婦の特定の医療ニーズに依存する。
(次回は12月第2週号掲載)
〈クリニック〉 New Hope Fertility Center 世界トップレベルのスペシャリストが集結、ライフステージに合った家族計画をサポートしている。不妊治療、体外受精を望むカップルだけでなく、将来のために卵子凍結を行いたいシングル、ドナー精子、卵子での挙児希望者、また、ドナーとして卵子提供者が利用できるクリニック。2004年の開院以来、多くの成功事例を持つ。米国内以外にロシア、メキシコ、中国にも分院を設立、運営している。
【ウェブ】www.newhopefertility.com/