〈コラム〉インフルエンザ・風邪に負けない体作り 免疫力高めるビタミンA、C、E、亜鉛を摂って

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日本クリニック「医療の時間」第6診

夏が終わり、また寒い冬の到来です。風邪やインフルエンザがはやる前からの予防がとても大切です。風邪やインフルエンザに負けない体作りのヒントをご紹介します。
基本:バランスよく食べる
風邪やストレスから体を守るための一つに免疫力を高めることが大切です。栄養面で言うとビタミンA、C、E、亜鉛は免疫機能を高める栄養素として知られています。

1 全粒穀物(Whole Grains)の摂取を積極的に
全粒穀物にはビタミンB、E、食物繊維など多くの栄養素が含まれています。穀物をしっかり食べてエネルギー代謝を良くしましょう。

2 脂身の少ない肉類、魚類、乳製品を選んで(Lean Proteins)
脂肪やタンパク質摂取も大切です。特にお魚類の脂身を摂取する時は腸をきれいにする効果のあるダイコン、カブなどと一緒に。亜鉛を多く含むのは鶏肉、カキなどは免疫力を高める効果があります。乳製品は低脂肪や無脂肪(low-fat or non-fat)を選んでください。

3 野菜と果物の摂取量を増やす
ビタミンCとEが豊富なケール(Kale)、ホウレンソウ(Spinach)、ブロッコリー(Broccoli)などの緑野菜、カボチャ(Pumpkin、Squash)、ニンジン(Carrot)などの黄色野菜も欠かせません。野菜でも特にビタミンCが豊富な大きい緑、赤、黄色のピーマン(Green, Red, or Yellow Pepper)。日本のピーマンより大きいですが、甘みも強いのでソテーやスープに入れてもおいしいです。季節の果物、りんご(Apple)も体に良いので日々の食生活に取り入れてみてください。

4 自分の体にあった十分な水分摂取を心掛ける
十分な水分摂取はわたしたちの健康な筋肉、骨、血液浄化に欠かせません。熱がある時にも脱水症状を控えるために水分を小まめに摂ってください。
◇  ◇  ◇
食生活のほかに適度な運動を心掛ける、睡眠を十分にとる、ストレス発散方法を見つける、意識しながらも無理をせずに徐々に普段の生活に取り入れてみると、健康な自分を感じるようになると思います。風邪やインフルエンザのウイルスから体を守りましょう!
DrMiyashita

〈今回の執筆者〉宮下麻子先生/Asako Miyashita, MS, RD
日本クリニック/15W 44th St. 10FL. NY,NY 10036
東京都出身。コロンビア大学教育大学院にて、栄養教育学修士号を取得。日本ではマイクロビオティック料理学校のリマクッキングスクール師範科を修了。米国栄養士協会会員。専門は体重マネジメント、食物、アレルギー、食育、摂食障害、予防栄養学、スポーツ栄養学。

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