〈コラム〉FXDD提供「米国在住の誰もが気になる為替と世界の事情」第4回

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新百ドル紙幣

 米連邦準備理事会(FRB)は新百ドル札を今年10月から流通させると発表しました。実は2011年2月に発行予定だったのですが、印刷上の問題のため2年以上遅れての新札登場となります。FRBは発行初日までに36億枚(3600億ドル)分を印刷して、流通に備えるそうです。
 米国で生活していると、百ドル札はほとんど見られません。流通するドル紙幣すべて合算すると金額は約1兆1000億ドル、そのうち百ドル札が占める割合は金額で86%、枚数では26%ですが、実は百ドル札の65%は米国外で使用されているようです。
 基軸通貨であり、世界中どこでも通用するといわれているドル紙幣の面目躍如というところでしょう。どおりで普段目にしないわけです、海外での流通の方が多いのですから……。
 ただし、人気がある(信用がある)だけに偽造も多く、中でも北朝鮮が偽造しているといわれている「スーパーノート」が有名ですが、実際本当に北朝鮮が製造しているのか、真実は闇の中であります。
 さて、紙幣は紙製が当然のように思われますが、世界にはポリマー(プラスチックの一種)製の紙幣を採用している国もあります。1枚当たりの製作コストは紙よりも高いようですが、破れにくく、水にも強いのが特徴です。カラーコピーなどの偽造に対する防止対策が施しやすいことも強みです。オーストラリアでは1988年に導入されましたが、その後東南アジアの国々をはじめ、お隣カナダでも2011年からポリマー製の百ドル札の発行を開始し、さらに順次ポリマー紙幣に切り替えています。
 仮に日本でポリマー紙幣が導入された暁には、鎌倉にある「銭洗弁天」に参拝し、じゃぶじゃぶと心おきなくお金を洗いに来る方々が殺到することになるのでしょうか。
(次回は6月8日号掲載)
〈情報〉FXDD World Trade Centerに本部を置くFXDDは世界180カ国に顧客を持つ為替ブローカー。日本語を含む13言語対応・24時間体制のカスタマーサポートでFX業界をリード中。親会社は世界28カ国でグローバルな金融サービスを提供しているTraditionグループ。
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