〈コラム〉FXDD提供「米国在住の誰もが気になる為替と世界の事情」第2回

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 今月のお金にまつわるお話は「金」(ゴールド)です。
 先月、ドイツ連邦銀行(ドイツの中央銀行、通称「ブンデスバンク」)がフランス、米国などに預けてある金塊の一部を今後8年かけて本国に引き揚げると発表しました。
 ドイツは外貨資産の一部として3400トン近くの金を保有しており、米国に次ぐ世界第2位の金保有国であるのですが、そのほとんどがドイツ国内にはなく、これまで英国、フランス、米国などに預けていました。
 特に米国に預けている金塊は総保有額の半分近くで、現在第5作が絶賛公開中の「ダイハード」シリーズの1995年制作「ダイハード3」でジェレミー・アイアンズ扮するテロリストが奪おうとしたニューヨーク連邦準備銀行の地下金庫にあるといわれています(ちなみにニューヨークには7000トンの金塊があるとされています)。
 米国は、自国の分と共に世界中の中央銀行から預かった金塊をニューヨークとフォートノックスの地下金庫に保管しているのですが、近年その金塊が本当に存在しているのかという疑惑が生じています。もちろん帳簿の上では存在しているのですが、米国は実物の金塊の分析を一切認めておらず、実はタングステンに金メッキしたものを保管しているという都市伝説のような噂が世界を駆け巡っているのです。
 ドイツの返還計画もこのような噂が出てくる中で決定したわけですが、昨年のユーロ危機、そして、現在米国が推し進めている量的緩和政策により世界の基軸通貨としてのドルに対する信頼が揺らいできている中で、世界一厳しいといわれているドイツ連銀の動きはきな臭いものを感じてしまいます。
 ちなみに、日本の保有する金塊は760トン、これもすべてニューヨーク連銀に保管されています。
(次回は4月13日号掲載)
〈情報〉FXDD World Trade Centerに本部を置くFXDDは世界180カ国に顧客を持つ為替ブローカー。日本語を含む13言語対応・24時間体制のカスタマーサポートでFX業界をリード中。親会社は世界28カ国でグローバルな金融サービスを提供しているTraditionグループ。
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