私たちの皮膚と髪について
一般的に皮膚や髪には“弱酸性”が良いとされています。私たちの毛髪や爪は、タンパク質からできている皮膚が変化したものです。そして、このタンパク質は、酸性に強く、アルカリ性に弱く、また、酸性に触れると酸性に傾き、アルカリ性に触れるとアルカリ性に傾く性質があります。
健康的な皮膚や髪は、年齢、食生活、生活環境等によって違いはありますが、pH5.0前後といわれています。pH3.5前後からpH5.0前後の弱酸性は、適度な収れん作用と殺菌作用があり、毛穴も引き締まり、髪もサラサラになります。しかし、それよりも酸性側の強酸性になると、レモンの輪切りを直接皮膚につけた時のように、強すぎる収れん作用により、皮膚の水分、脂分をとられて、カサカサになってしまいます。また、pH5.0前後からpH6.5前後は無害ですが、それよりもアルカリ側にいくと、膨潤作用、腐敗作用があります。皮膚、髪に触れるものの中で、アルカリ性のカラー剤やパーマ剤に対して、抵抗力が弱いとされています。肌に触れるものは弱酸性のものを使用し、健康な皮膚と髪を保つようにしましょう。(次回は5月第2週号掲載)
(注)pH:酸・アルカリの度合いを数字で表すもの
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〈profile〉わたなべ いくこ マンハッタンのイーストサイドのスパ・マルティエ内で、
〝美しい髪、健康な髪は地肌から〟というコンセプトの下、弱酸性のエステローションを使った、地肌エステを行っています。
【Salon Mignon】1014 2nd Ave.(53 & 54 St)B1, NYC 営業時間:月・水・土11am〜7pm、TEL:347-771-5750 ウェブ:www.salonmignon-ny.vacau.com