世界最大規模のゲイ・パレードから学んだこと

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NYは様々な価値観を受け止めてくれる、懐の深い街

新米ニューヨーカー・さめこのニューヨーク通信(24)

 

 

こんにちは、ニューヨーク在住ライターのさめこです。毎週のようにパレードが行われている、このエンターテインメントの街に住み始めて、ちょうど2年が経ちました。そして思い返せば、この街で初めて見たパレードは『ザ・マーチ』だったことを思い出しました。

多い時は、200万人以上が参加するイベント

『ザ・マーチ』とはLGBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー)の権利を訴えるパレード。ニューヨークはゲイ・パレードの発祥の地であり、世界最大規模ということで、この日は世界中からLGBTの人達が大集結します。多い時は、200万人以上が参加するそうです。そのためイベントの前日から、LGBTの象徴であるレインボーカラーの洋服やアイテムを身につけた人達で賑わい、街はお祭り騒ぎ。当日は5番街が封鎖され、ほぼ裸に近いようなド派手な格好をした人々がパレードに参加し、沿道には多くの見物客がおしかけます。

私は、私の道を行く

2年前に初めてこのバレードを見た時、特に印象的だったのが、何人ものドラァグクイーン(派手な衣装や化粧など、ショー的要素を含む女装をした男性)がレディ・ガガの「Born This Way」という曲をBGMに、参加している姿でした。この歌の中には、「たとえゲイでもストレートでも、バイでもレズビアンでもトランスでも、私は正しい道を歩んでいる。」という歌詞があります。過激なパフォーマンスばかり注目されがちのパレードですが、マイノリティーの彼らが発する力強いメッセージに、私は心打たれてしまったのでした。

この街がクリエーティブで魅力的な理由

また一方で、ニューヨークは様々な価値観を受け止めてくれる、懐の深い街だとも感じました。「私はこう思うけれど、あなたは違う考えを持っているのね」というように、別の価値観を持った人同士がお互いを尊重し合い、多様性を歓迎する。そしてこの多様性が、ニューヨークをよりクリエーティブで魅力的な街にしているのだと思いました。

さめこ(鮫川 佳那子)【執筆者】
さめこ(鮫川 佳那子)
〈NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催〉
青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集・イベント企画運営に携わる。2015年より夫の海外転勤で渡米し、現在はニューヨークの新聞をはじめ、様々な媒体で記事を執筆。またNY在住の20〜30代女性が所属するコミュニティー「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。
【ブログ】ameblo.jp/samechoco/

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