帰国生の中学進学の傾向と人気校の顔ぶれは?

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帰国生の約4分の1が、国立や私立中学に進学

「在米親子にアドバイス」日米の教育事情
米日教育交流協議会(UJEEC)・代表 丹羽筆人

 

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日本では、中学生の約9割が公立校に在籍しています。しかし、近年では中高一貫校化や高校の中学併設が進み、首都圏のみならず、地方都市でも私立中学や国公立の中高一貫校への進学者が増加傾向にあります。帰国生の場合は、約4分の1の生徒が国立や私立の中学に進学します。

国立校や私立校は中高一貫や高校併設であることが多いので高校受験の心配がなく、大学受験の指導や英語教育、海外研修の制度が充実している、帰国生に対するサポートがきめ細かい、最新の設備・施設があるなどの特色のある学校も目立ちます。特に私立校で授業料などの学費は高額ではありますが、費用対効果が十分期待できるからです。

 

丹羽筆人

 

以下に、帰国生が多数在籍している主な中学校の生徒数と全生徒数に占める比率をまとめました。東京や神奈川、京阪神にある、受験で英語が課される、進学実績が高い、有名大を併設などという学校が目立ちます。学校名の後の数字の単位は人、( )内は%。

同志社国際224(66.5)、頌栄女子学院159(23.4)、南山国際143(85,6)、攻玉社135(17.2)、慶應義塾湘南藤沢129(25.9)、広尾学園110(13.8)、桐光学園95(8.0)、國學院久我山93(8.8)、立命館宇治93(17.6)、兵庫県立芦屋国際92、かえつ有明90(15.3)、目黒区立東山90(19.6)、洗足学園88(11.8)、東京都立立川国際88、海城87(8.8)、関西学院千里国際86(36.4)、実践女子学園81(9.9)、横浜雙葉74(13.1)、渋谷教育学園幕張73(8.2)、市川71(7.4)

上記以外で、10人に1人以上が帰国生という学校は次の通り。啓明学園33(22.9)、暁星国際26(12.8)、宝仙学園35(11.1)、お茶の水女子大学付属37(10.6)、京都教育大学附属桃山42(10.6)
(「2016帰国子女のための学校便覧」海外子女教育振興財団発行の掲載データを使用して作成)
*東京都立立川国際、兵庫県立芦屋国際の生徒数は、中等教育学校1〜3年次のもの。占有率は算出できず。

(写真提供:名古屋国際中学校・高等学校)

丹羽筆人【執筆者】にわ・ふでひと 河合塾在職後に渡米し、北米の補習校・学習塾講師を歴任。現在は、「米日教育交流協議会(UJEEC)」の代表として、「サマー・キャンプ in ぎふ」の企画・運営、河合塾海外帰国生コース、名古屋国際中学校・高等学校、名古屋商科大学の北米担当などを務める。他にデトロイト補習授業校講師(教務主任兼進路指導担当)
◆米日教育交流協議会(UJEEC
Phone:1-248-346-3818
Website:www.ujeec.org

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