衝撃! アメリカのショッピング事情

0

物を大切に使おうとニューヨークで学ぶ

新米ニューヨーカー・さめこのニューヨーク通信(2)

衝撃! アメリカのショッピング事情
新米ニューヨーカーでライターのさめこです。ニューヨーク生活ももうすぐで5カ月ですが、未だに驚くことが多々あります。最近衝撃だったのは、アメリカのショッピング事情です。

返品天国、アメリカ

先日加湿器を購入し、なんと3日で壊れました涙。「アメリカの電化製品は壊れやすいと聞いていたけれど、クチコミ高評価の商品が3日で壊れるなんて…」と落胆しながら購入したお店へ返品をしに行った所、返品コーナーは長蛇の列。みな様々な理由で返品をしていたのですが、私の隣に並んでいたおばさんは返品理由を聞かれると「他の店にもっと安いものがあったから」と即答していました。

それも驚きだったのですが、それ以上に衝撃だったのがショップ店員の反応。「そんな個人的な理由で返品なんて出来るわけないだろ!!!」と怒鳴り散らすかと思いきや「OK」とあっさり返金していたのでした。

気になってアメリカの返品制度について調べてみると、アメリカではレシートさえあればいかなる理由であろうと、それが例え使用済みであろうと返品できるお店が多いと知りました。返品可能期間はお店によってまちまちで、長い所だと3カ月間可能なお店もあるのだとか。

買い物をしているとよく「そんなにたくさんの服、いつ着るの?」と疑問に思うほど大量に洋服を買い込んでいるニューヨーカーを見かけるのですが「なるほど!とりあえず買って気に入らなければ返品すればいいという考えだから、消費も大胆になるのか!」と一人納得したのでした。

便利なようで、不便な返品制度

でも一見便利に思えるこの制度、悪用されるケースも多いそうです。

例えばパーティーに着ていく為に高級ブランドのドレスを買って着用してから返品したり、電化製品を返品期間ギリギリまで使い倒して返品するなど日常茶飯事だそう。中にはそんな返品商品を他の商品と同様に再度販売するお店もあり、ドライヤーを買ったら使用済みで髪の毛がからまったドライヤーだったという話もあるそうです。恐ろしい…。

日本の「MOTTAINAI」精神って素晴らしい!

日本にも返品制度はあるけれど、故障以外は基本的に未開封・未使用の場合に限ります。だから日本人は何か購入する際は事前に商品を調べて比較検討した上で購入し、物を大切に使う人が比較的多いような気がします。日本には「もったいない」という言葉がありますが、これは英語に訳せない単語だそうです。「やっぱり違う」と次々と変えるのではなく、日本人の一つの物を大切にする「MOTTAINAI」精神はアメリカに住んで益々素晴らしい考え方だなぁと感じました。

ということで。
アメリカでショッピングをする際は
(1)商品を買う前に、不備がないか使用済みでないか入念に確認する
(2)商品を買ったら、レシートは無くさず大切に保管する
というポイントを気を押さえつつ、日本人の「MOTTAINAI」精神を活かして物を大切に使おう、とニューヨークにて学んだのでした。

さめこ【執筆者】
さめこ 青山学院大学フランス文学科を卒業後、IT企業にてWEB広告制作・メディア編集者として7年間勤務。プライベートではマクロビオティックやローフード、オーガニック料理ソムリエなどの資格を取得し料理教室を主宰していました。現在はニューヨークにてライターをしています。個人ブログ「さめこのニューヨーク通信」やinstagramでもNY情報を発信中。
ブログ

Share.