<コラム>北米伊藤園企画「なるほど相談室」第5回

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今月のテーマ
「サマーキャンプでの体験」

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回答者 米日教育交流協議会代表 丹羽筆人

Q:子供の長い夏休みを有意義な過ごし方を教えてください。
A:米国の夏休みは長期にわたるということもあり、どのように過ごすかは親御さんにとって重要な事案です。
海外生活が長い子供に日本語を習得させたい場合には、できるだけ長く日本に滞在することをお勧めします。学校への体験入学はとても有意義ですが、授業内容がある程度は理解できること、また日本語でのコミュニケーションができない子供にとっては辛いものとなります。最近では、学校体験や地域コミュニティーとの交流も多数組み込まれた日本での「サマーキャンプ」を実施している団体がいくつかあります。
Q:サマーキャンプの目的と活動内容を教えてください。
A:サマーキャンプでは、海外暮らしではなかなか実感できない日本の自然・文化・歴史を学ぶチャンスがたくさんあります。
それらを心と体で感じることは、日本に対する興味や関心を深めるのに効果的です
日本の自然豊かな地域で、実際に地元の学校に通う学校体験や地元イベントに参加する交流体験、日本ならではの寺院体験や伝統文化体験、史跡・社会見学、また自然体験などが行われます。
Q:サマーキャンプに参加した子供たちの反応は。05-itoen-Sashie_5_camp
A:参加前は不安でいっぱいの子供たちも、キャンプを終えると皆、「すごく楽しかった。来年もまた行きたい」と口にします。日本語が苦手な子供も多いですが、日本の現地の子供たちと交流する中でお互いに日本語、英語を教え合い、言葉を習得するだけでなく、外国語を習得することの難しさを体感するようです。
日米の文化の違いは子供たちにとって戸惑いもありますが、新鮮で興味深いもののようです。学校での給食制度やホームステイ先での布団など、驚きとともにたくさんの日本の習慣も学ぶことができます。
そして、現地の学校や地元の子供との交流、ホームステイ先の家族との交流が何よりも大きな思い出となります。一緒に川遊びをしたり、花火大会に行ったり、またホームステイ先ではその家族や親戚などと団らんしたりと、日本の文化に触れながら過ごした時間やコミュニケーションが一番楽しかったという声を聞きます。彼らとは帰国後もフェイスブックなどを通じてやりとりをしているようです。
(次回は6月22日号掲載)

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