〈コラム〉膝:前十字靭帯のケガとカイロプラクティックの治療

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第175回

膝を守る、ケガから一日でも早い回復にお勧め

膝は体の中でも大きな関節で、大きな筋肉(大腿=だいたい=四頭筋とハムストリングス)や、軟骨内側、外側半月板、内側、外側側副靭帯(じんたい)、前、後十字靭帯で支えられています。十字靭帯は膝の内側に位置しており、膝の前後を安定させています。特に前十字靭帯は脛(すね)が大腿骨から前方にスライドしないように支えていることと、膝がねじれ過ぎないように支えています。

サッカー、バスケットボール、スキー、野球などのスポーツで膝を傷めるケースは多く、膝を曲げた状態で足を着く衝撃と角度で関節を支えている筋肉や腱(けん)を傷めます。スポーツだけでなく、日常生活の中でも急に膝や下半身を曲げたり、悪い衝撃を繰り返し与えていることによって膝の構造的な問題と発展して損傷をきたします。前十字靭帯や内側側副靭帯がスポーツなどで激しくねじれて炎症を起こすオスグッド病も非常に多い膝のケガです。

膝の損傷が激しい場合は、損傷部位を再構築させる手術が必要となります。施術後のリハビリも欠かせません。その後のリカバリーは8カ月から1年かかります。

膝のケガを予防するためには、柔軟性と下半身の筋肉強化です。定期的なカイロプラクティックのケアはスポーツや日常生活でケガをしないように予防させることができます。また、手術後の早期回復にも適しています。体の構造的バランス、生体力学と神経系と筋肉のバランスを調節していくことで、回復をもたらし、また、その後のスポーツなどのアクティビティーにも有効になります。スポーツをしている子供たち、大人、筋肉の衰えを感じている方、いったんケガをすると治りにくい膝を守るために、また膝のケガから一日でも早く回復するために、骨格を整え、筋肉と神経系のバランスを整えるカイロプラクティックのケアをお勧めします。

(次回は3月9日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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