カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第183回
腕を上げにくい、肩に痛みがありませんか?
我慢していると、五十肩になってしまうかもしれません。英語ではロテーターカフ・シンドロームと呼ばれています。ロテーターカフとは、棘上筋(きょくじょうきん)など肩と上腕部を結ぶ筋肉の総称で、肩甲骨の上部のくぼみに位置しています。腕を上げる時に使われる筋肉です。「さよなら~」と手を振る時に違和感を感じたり、「ヤッター」と手を挙げてバンザイをするとき、肩に違和感を覚える方は、この部分の働きが悪くなっていると考えられます。
関節や筋肉の老化から違和感を覚え、悪化していく場合、スポーツのケガなどで筋肉や腱を傷めてから悪化する場合、年齢とともにホルモンのバランスが崩れて、関節液や関節包の異常から痛みを発症する場合、原因は人それぞれ、違う要因が考えられます。また、要因によって治療法や治療のアプローチ、すべき運動も変わってきますので、なるべく早く専門のカイロプラクティック医を訪れることをお勧めします。もちろん、整形外科に行かれる方もいるでしょう。
カイロプラクティックの肩の治療は、薬や注射で痛みを和らげるものではありません。他の専門医で受診されても、薬や注射だけで痛みを緩和させるだけにしたくない方、根本から治療していきたい方は、カイロプラクティックはとても有効な治療です。ひどくなって、手術が必要になる前に、早めの受診をお勧めします。カイロプラクティックでは、その肩の痛みの根本的な要因を見極め、適格な治療をしていきます。
(次回は7月27日号掲載)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。