カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第197回
新コロナウイルスを中心としたさまざまな感染予防策は、皆さまもテレビやインターネットでご存知のことでしょう。手洗い20秒、アルコール消毒、サニタライザーはもちろんのこと、アルコール消毒のワイプで頻繁にテーブルやカウンターを拭くなど、いつも以上に気を付けて生活されていることと思います。手洗い20秒はハッピーバースデーソングを2回繰り返して歌う、ABCソングを歌うと約20秒になりますので、ぜひ、手洗いも楽しんでする習慣にするといいですね。
今回は、それに加えて感染予防のための、免疫力アップ食品、サプリメントのご提案をしたいと思います。ぜひ、参考にしてもらえると、菌やウイルスにおびえるのではなく、菌やウイルスなどに負けない健康な体作りに目を向けて、なるべく前向きに生活できるようになるのではないでしょうか。
以下が、ウイルスへの感染を予防できる栄養素や行動です。
●ビタミンC:1日の摂取量は65〜90ミリグラムが平均で、2000ミリグラムまで摂取できます。体内で必要でなければ排除されます。ビタミンC摂取量が多すぎると下痢や腹痛などの原因になることもあります。
●ビタミンD:1日の摂取量は400〜800IU(アイユー)が推奨されていますが、1000〜4000IUまで摂取することができます。
●亜鉛:免疫力を向上させる効用があります。女性では8ミリグラム、男性では11ミリグラムが推奨されています。
●セレン:細胞の酸化防止をさせてくれます。細胞が酸化することで病気になりやすくなります。100ミリグラムから上限400ミリグラムまで摂取できます。それ以上の摂取は控えてください。
●エルダーベリー:風邪やインフルエンザなどのウイルス性の感染症に対して効用があります。1日4回スプーン1杯(15ミリグラム)くらいが適当な量です。予防として摂取するととても効果的です。
●エキナセア:ウイルス性に限らず、バクテリア系の菌に対しても効用を発揮します。免疫向上と感染を予防させる効果があります。1日1〜2錠を2〜4回。10日間続けて摂取した場合は1週間は空けてください。
●レンゲ:ウイルスに感染予防に有効なハーブ。40〜60グラムの摂取量が理想です。
●プロバイオティクス:腸内で作られた有害物質を吸着したり、また、免疫機能を高めるなどの働きがある。日常的にヨーグルトやキムチなど発酵食品を食べていることは腸内の環境を良くすることができて、病気になりにくい体作りには非常に大切です。
●マッシュルーム:ビタミンDが豊富な食材で、ビタミンDには免疫を調節する働きがあり、風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防にも関与することが分かっています。
●砂糖を控えること:ばい菌は砂糖が大好き! 砂糖は体内で菌を感染させやすい食品です。摂取を控えましょう。
●体を温めること:毎日体温を1度、15分上げるだけで体の免疫力は60%も上がります。湯舟につかる習慣を海外に住んでいても忘れないでおきましょう。有酸素系運動、ウオーキングなども適切です。
自分の健康を守ることは、他人を守るためでもあります。お互いが周りの人々を気遣いながら、感染を防ぎ、1日も早い新型コロナウイルスの終息を願いつつ、未来に向けて頑張りましょう。
(次回は4月11日号掲載)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。
【石谷ヘルスセンターウェブ】www.ishitaniclinic.com