〈コラム〉体温を上げるとあるメリットとは?

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第212回

 

 

熱が無いからホッとしていませんか? 37度以下で良かったーっと思っていますか?

実は平熱が36度5分以下の場合も問題です。平熱が36度5分以下だとさまざまな体の不調がでてきます。目指すは平熱36.5〜37度です。

メリット(1)
免疫力アップ!

体を温めると免疫力が高まり病気になりにくくなります。私たちの免疫システムは白血球の一部のリンパ球がカギになっています。リンパ球が多いほど免疫力が高い傾向になり、病気に対する抵抗力が高まり病気になりにくくなります。一般的に、体を温めるとリンパ球が増えます。そのため、体温が高い方が免疫力がアップします。免疫力がアップすると、細菌やウイルスなどに強くなり、病気にかかりにくくなります。風邪をひいた時に発熱するのは、体がばい菌と戦う自然な防衛反応です。ウイルスや細菌の繁殖を抑え免疫力を高めようと体が自然に体温を上げています。しかし、解熱剤でむやみに体温を下げることは、その体の反応に逆らう行為で、かえって回復を防ぎ、風邪を長引かせます。もちろん、高熱になれば解熱剤など必要な場合もありますが、少しだけの熱の場合、あまり焦って解熱剤などに頼る必要はありません。

メリット(2)
基礎代謝のアップ

生命を維持するために必要な最低限のエネルギー代謝のことを基礎代謝と言います。基礎代謝が高いと太りにくい体になり、低いと脂肪を溜(た)め込みやすい体になります。体温が高い方が基礎代謝量が多くなり、1度低下するだけで、代謝量が約12%低下することになります。筋肉量を増やせば基礎代謝量が向上し、それだけで体温は上昇します。

メリット(3)
体に老廃物が溜まらない

体温が高いと血管が拡張して血液の流れが良くなります。逆に低いと血管が収縮して循環不全が起こります。血液は体の各部分に栄養や酸素を運び、老廃物や二酸化炭素をスムーズに排出します。血流を良くして、体に老廃物を溜めないことで体の隅々まで栄養を行き届かせることができます。

食生活や日常生活の改善、適度な運動で筋肉をつけ、夜はゆっくりとお風呂に入る。これをしっかり身につけ、平熱を36度5分以上に保てば、病気知らず、免疫力アップで寒い冬とコロナを乗り切りましょう!

(次回は2月27日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

【石谷ヘルスセンターウェブ】www.ishitaniclinic.com

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