〈コラム〉膝の症状

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第216回

春になり、天気も良くなりました。夏に向けて、ダイエットのため、スポーツをもっとしたい気分になり、ランニングに目覚めたり、ウオーキングを始めたりする方も多いでしょう。運動を始めるにあたって気を付けないといけないことは、“膝”です。意外と痛めやすい関節は膝なのです。

膝の症状では、以下のようにさまざまなものがあります。
●関節炎・軟骨のダメージ・骨と骨の隙間が狭い・関節苞炎(ほうえん)・腱鞘(けんしょう)炎・靭帯(靭帯損傷・半月版損傷・膝のねんざ・膝の腫れ・膝がなる・日常生活での負担・階段を降りるとき膝が痛い・歩く時に片方だけ膝が痛い・正座ができないなど

膝の痛みの原因

膝の痛みの原因の主な原因は、膝の軟部組織の損傷や軟骨の損傷によるものです。転んだり打ったりしたことで、一気に損傷する場合もありますが、長期的な負担で徐々に損傷していく場合もあります。その場合の大きな要因は、骨格の歪(ゆが)みです。主に、骨盤の歪みが体全体の大きな歪みをもたらします。姿勢や動作のアンバランスを生じて、膝への負荷となります。膝やその周りの筋肉に疲労や損傷を与えることで、膝に痛みを感じることもあるのです。膝関節には、日常生活からも大きな負担がかかっています。平地を歩く時には、体重の約1.5~2倍、階段を上り下りする時では約2~3倍、走ったりする時には、5倍以上もの力がかかる場合もあります。

私のクリニックでは、カイロプラクティックで骨格を整え、損傷部分の関節を整えること、レーザー治療で軟部組織の損傷を回復させること、理学療法やフィジカルセラピーにより治療した関節やその周りの筋肉を整えること、鍼(はり)治療で炎症や組織の硬直を解消することなどさまざまな角度から治療をしていくことで、多くの患者さまは健康的なアクティブなライフスタイルを取り戻すことができています。手術や薬、注射が選択肢ではありません。それでは、一時的な痛みの解消だけの結果となります。体の全体像を見据え、根本の原因から、そして、組織の回復を促すために治療することが非常に重要なことになります。

活動的に夏を満喫するために、我慢せず、少しの違和感や痛みだけの間にしっかりと自分の体を見つめ直すことをお勧めします。

(次回は6月12日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

【石谷ヘルスセンターウェブ】www.ishitaniclinic.com

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