今回は世界的に重要な話題を１つ。世界的に見れば驚くほど経済的に豊かなうえ、少子高齢化で人口が減少傾向の日本では滅多に問題視されませんが、実は今、世界では、増え続ける人口に対して十分な食糧（より具体的にはエネルギーやプロテインなど）を供給できなくなるかも!?って大騒ぎなのです。
特に、注目を集めているのが『世界的なプロテイン不足』問題。2050年までに、従来の手法で育てたり漁でとってきたお肉やお魚では、人類を十分に満たすプロテインを確保できなくなるリスクが濃厚なんですって。
じゃぁ、生産量や漁獲量を増やそうって思っても、2050年に必要になる需要を満たすには現在の水準から70％も増やさなきゃいけなくて、従来の手法のままでは不可能…と言うか、その前にそんなことしたら自然環境が破壊されて人類が滅亡しかねません。
こうした問題意識の高まりを背景に、ここ数年、アメリカでは、お肉やお魚以外（例えば、豆などの植物、海藻、昆虫など）を原料にした『代替プロテイン』（Alternative Proteins）製品が続々と登場中。また、そうした製品を生産するベンチャー企業や投資ファンドなども続々と誕生中。すごい勢いになってまして、2050年までに、人類が摂取するプロテインの95％が植物性プロテインになる…との説もあるほど。
また、もともとベジタリアンやビーガンなど菜食主義者の方々もかなり大勢いらっしゃるニューヨークでは、お肉やお魚を使わず代替プロテインになる他の材料から作ったお料理や食べ物もいろいろ流通してまして、「Whole Foods 365」でも、いろいろな『代替プロテイン』商品をお買い求めできます。ほんのごく一部ですが、ご参考まで。
りばてぃ
「ニューヨークの遊び方」（nyliberty.exblog.jp/）作者。Liberty & Friends, Inc.の創設者。米国で事業を展開する日系企業向けにマーケティングを中心とした各種コンサルティング業務を提供するほか、各種メディアとのコラボレーションを行う。
