帰国生の学校選びの進め方

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受験希望の学校を訪問し、自分の目や耳で確かめることが大切

「在米親子にアドバイス」日米の教育事情
米日教育交流協議会(UJEEC)・代表 丹羽筆人

中学生や高校生で帰国する場合、帰国後の学校選びがとても大切です。ここでは、学校選びの進め方と注意すべきことについて説明します。

(1)情報誌やインターネットなどで学校情報を収集
帰国予定の住所から通学可能な地域にどんな帰国生受け入れ校があるのかを調べましょう。海外子女教育振興財団発行の「帰国子女のための学校便覧」は、全国の帰国生受け入れ校が掲載されているので便利です。

(2)いくつかの条件を定めて学校を絞り込む
この手順については、次回=5月28日公開予定=に詳細を説明します。

(3)入学希望校のウェブサイトや入学案内パンフレットで学校の詳細を確認
これらは学校側が作成しているので、良いことしか書かれてないので、帰国生の親たちが編集・発行している情報誌なども参考にするとよいでしょう。ただし、それも個人の感想であり、自分のお子さんに当てはまるとは限らないことも念頭に置きましょう。

(4)メールや電話で質問
ウェブサイトや入学案内パンフレットに記載されていないことや不明な点については、学校に連絡して確認しましょう。この際の学校側の対応(返信の速さや有無、電話での話し方など)で、受け入れに対する熱心さが確認することもできます。

(5)一時帰国の際に学校を訪問
その学校で学ぶのはお子さんなので、必ず一緒に訪問してください。授業や施設見学のみでなく、休み時間や部活動の様子なども見学させてもらえると、より学校の雰囲気が分かります。ここでも学校側の対応が分かりますし、逆に学校側もお子さんや保護者の様子を確認し、受験した際の合否判定のための情報収集をしていることも覚えておきましょう。

このようにいくつかの学校選びのポイントをご説明しましたが、自分の目や耳で確かめるのが最適です。日本に一時帰国する機会があれば、ぜひ学校を訪問することをお勧めします。

(写真提供:名古屋国際中学校・高等学校、国際高等学校)

 

丹羽筆人【執筆者】にわ・ふでひと 河合塾在職後に渡米し、北米の補習校教員・学習塾講師を歴任。「米日教育交流協議会(UJEEC)」を設立し、「サマー・キャンプ in ぎふ」の企画・運営、河合塾海外帰国生コース北米事務所、名古屋国際中学校・高等学校、国際高等学校、名古屋商科大学北米担当、サンディエゴ補習授業校指導教諭を務める。
◆米日教育交流協議会(UJEEC)
Website:www.ujeec.org

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