〈コラム〉キヨコ・ホルバート「私と写真、そして、ウエディング」【vol. 3】

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二人の気持ちを確かめあう再宣誓式

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photo: Kiyoko Horvath

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最近、ベルリンにお住まいのドイツ人のカップルからメールがありました。このお二人は、10年前にセントラルパークで挙式をされ、私が撮影をさせて頂いたのですが、結婚10周年記念に子供たちを連れてニューヨークに来て、10年前の同じ場所で、同じ牧師様と同じ写真家の私が立ち会いのもと、あらためて結婚の誓いをされました。
日本ではあまり聞いた事がないと思いますが、こういう儀式は、「Renewal / Reaffirmation of Vows(再宣誓式)」と言い、アメリカでは結構よくあります。ご自分たちで計画される方もおられますが、子供たちが計画されてご両親にプレゼントされる場合もあります。誓いの言葉も牧師様のおっしゃられるいわゆる誓いの言葉をリピートするのではなく、自分たちで考えた言葉で誓いをされる事が多いですね。そして、指輪の交換もされてます。もちろん、教会でもこのような儀式を行なっておられますし、場所は、ご自宅でも、野外でも、レストランでもどこでも可能です。場合によっては、その後、仲の良い友人や親戚も招いてパーティーもされる事もあります。
結婚してから5年、10年、20年、25年と節目のアニバーサリーの年に、あらためて夫婦や家族の関係を見直し、互いに誓い合うという意味がありますが、これはどのカップルにとっても必要な事だと思います。特に、喧嘩や性格の不一致、親子関係の不和、病気など、結婚して一緒に住むと色んな問題が押し寄せてきて、崩壊の危機にあるご夫婦も多いでしょうが、このように立ち止まって、あらためて二人の気持ちを確かめあうという事で、その先の二人の人生が大きく変わって充実したものになる事でしょう。
このお二人の新鮮な気持ちでの結婚11年目のスタートを、私も一緒に心から祝福させて頂きました。
(次回は10月第3週号掲載)


0419-Kiyoko_column-539021_10151881919944265_683327061_n〈プロフィル〉キヨコ・ホルバート(Kiyoko Horvath) 写真家/ウエディングプランナー
FIT写真学科を卒業。東欧出身の映画カメラマンの夫と共にキロスタジオを設立。これまでに撮影のほか、1200組以上のウエディングを手掛けるなど、NYのウエディングの草分け的存在。講演や視察ツアーも行う。また、「NY女性の集い」や「Learn From 3.11」を立ち上げ、ボランティア活動も精力的に行っている。【ブログ】ameblo.jp/kirowedding

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