糖尿病と診断されて(後半)
問題として取り上げた糖尿病の原因となる膵臓という腺組織の毛細血管も、過酸化脂質によって詰まって、機能しなくなり、糖尿病へと進んでいくのです。腺組織は、身体中のリンパ腺でつながっているので、著しく免疫機能がダメージを受けます。この恐怖と戦うには、毎日コンスタントにキトサンやパウダルコなどの陽電子イオンを帯びた食材を補給して、前述の原因を取り除く排泄の努力が不可欠です。免疫力を強化する努力も一層必要です。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、セレニウム、カルシウム、亜鉛、鉄分。失われている栄養素を補給すること。また、太陽の下で汗をかいて排泄することです。
ビタミン・ミネラル類は、殆どが抗酸化力を併せて持つものであり、細胞や毛細血管の活性化には欠かすことができないものです。糖尿病が「過酸化脂質による微細胞群や毛細血管の死滅」だとすれば、ガンの発生機序もまた同じメカニズムによるものと考えなければなりません。
ミネラルの重要性は、「ミネラルがあらゆる栄養のリセプターである」という点にあります。ミネラルがなければ何ごとも始まらないのです。栄養療法はミネラルから始めなければならないのはこのためです。
私たちの膵臓を始めとする身体中の腺組織はホルモンを作ります。そのためにはどんなミネラルがまず必要なのか、サプリメントの種類別にして表にまとめましたのでご覧下さい。(次回は9月第3週号掲載)
〈プロフィル〉鈴木眞(すずき・まこと) 1935年生まれ。58年早稲田大学卒業。総合商社開発課長を経て日米合弁企業マーケティング担当取締役、日独合弁企業社長を歴任。のち脳血栓に倒れる。ゲリー・マーチン博士の指導によるビタミン・ミネラル投与法を実践して健康の回復に成功。米国ネーチャーズサンシャイン社日本代表などを務めた後、88年米国エルダース栄養科学研究所を設立して独自ブランド「M10-8」シリーズのサプリメントを開発。米国栄養薬理学界会員、栄養学博士(Ph.D in Metabolic Nutritional Science)。
【ウェブ】www.eldersinternational.org