〈コラム〉導院整体センター、鈴木規正「心身整体道場」第13回

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腰が痛い!膝が痛む!肩が痛い!首が廻らない!頭痛がする!

「いろんな病院に通院したが何ともないと言われた」「何カ月も通院してるが一向に良くならない」「一時的に良くなるがすぐに同じ症状を繰り返す」「ジムで治そうと頑張っているが良くならない」―。
このような経験をしている人は、いらっしゃいませんか? 体の痛みには(1)原因(痛みを作り出す)(2)結果(痛みの箇所)があります。皆さんは痛みを止めるのに必死になっていますが、それは一時的な処置で、根本的に健康体を取り戻すことにはなりません。健康回復するために痛みを止めることは必要ですが、それ以上に大事なのは根本的な原因をなくし、将来にわたって健康体になることです。
当院が目指す「健康体イメージ」とは、足腰がシッカリと地を踏み、しゃきっと背を伸ばし、柔軟な身のこなしができる体、ちょうど“樹が青空に伸び風に揺らぐ柔軟なる体”です。
ハリケーン「サンディ」がニューヨークを直撃し、相当な被害を残して行った数日後、近くの公園を歩くとものすごい多くの樹木がなぎ倒され、無残な姿を晒していました。倒れた樹はいずれも枯れ、変形、捻転、傾き、左右不調和な幹枝に引き裂かれていました。まさに自然による禊(みそぎ)でした。残った樹はすっと天に向かって幹を伸ばし、バランスよく枝葉を付け、柔軟で気持ち良さそうに風に揺れていました。「健康な身体」も同じように、病気や邪気の攻撃を乗り越えることができます。当院が目指す施術は、このような健康体「気血水が流れ自己治癒力に満ちた体」を回復する手助けをすることです。
そのためには、(1)まず正確な診察(全身写真で前後左右上下の骨格バランス、筋肉/靭帯/関節の転位を確認)し、(2)見極め(痛みの根本原因を)が大切です。その上で(3)さばき(根本原因から治す順序/段取り)を立て、(4)熟達・練磨された施術家の手技で「整体・指圧技術」を施します。
【最近の実例】
ある時、医療用の松葉杖にぶら下がるようにして突然来院された日本人男性がいました。夏季休暇でニューヨークに来ていたY氏です。当時40代後半、石油系商社員、サウジアラビア勤務。長年の慣れない生活環境で慢性の腰痛になり、体の筋肉が硬直、骨格がズレ自分で歩けない。腰を中心にして体が「く」の字に曲がり、左肩が上がり捻転をしていました。体全体の筋肉硬直があり、股関節の硬直は亜脱臼によるものでした。約1時間半の指圧と整体施術による結果、骨格のズレは戻り、筋肉や関節が柔軟になり、松葉杖なしで歩いて帰られました。後日、二度目の施術。すっきりとした顔、軽快な歩みで喜んで帰られました。
さらに数年後、突然Y氏が日本から到着したばかりの専務(上司)を連れてやって来ました。「前から腰の悪い自分の上司が旅行渡米中にギックリ腰になってしまったので治してくれ。明日から南米諸国を商用で回る予定なんだ」と。骨盤の転位が原因の仙骨陥没と座骨神経痛でした。翌日、二人は無事南米に飛び立たれました。(次回は4月6日号掲載)

Nori at NYGoCenter.〈プロフィル〉鈴木規正(すずき のりまさ) 指圧・整体師。「導院整体センター」院長。日本指圧医会/桜医会会員。米国で17年以上にわたって整体指圧を行い、慢性痛(腰痛、肩凝り、膝足痛)などの治療にあたり、また整体治療を通して心身の健康回復をサポートする。自身が開講する指圧教室では450人以上の生徒を育成。

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