人生観を変え、病気を治す「一本の樹」
自分を誤魔化しながら生きている人に、腰痛、背骨の湾曲、首肩の慢性痛、頭痛、不定愁訴、膝のガクガク等の症状が多く現れます。本人の「屈折した生き方が身体上の問題(痛み・歪み)として現れる」からです。
ある慢性腰痛の患者曰く「家族や会社のために頑張ってきたが、世の中が変わり自分など無用になったようで毎日が憂鬱で疲れる」。また、ある首肩痛の患者は「会社のボスから無理難題や超過剰な仕事を強いられ断れない、眠れない」と嘆く。
問題の所在:たまたま選んだ仕事に就き、結婚して家族ができ、本来すべきでない仕事と思いつつ自分を偽り続ける。やがて構造変革という経済社会の大津波が来る。事業縮小、収入減、会社閉鎖、事業借金、家賃支払いに汲々、そして離婚や家族離散。まさに混乱と不安に揺れ動く。
問題解決:人生の目的は「ダメな自分を変え、新しい自分に生まれ変わること」。問題の根元は社会やボスでなく「自分自身」です。ロボットのように惰性で仕事を続けているため本質が見えないことです。“見れども見えず、聞けども聞こえず(禅語)”、つまり「天職」=「本来自分がやらなければならない仕事」であれば苦しみにならないはずです。偽りの人生はやめましょう。自分本来の仕事を探してそこに自分を処すことが混乱から自己を制御する方法です。その答えは小説、富田常雄著「姿三四郎」にありました。
禅寺の和尚は、混乱の中で悶々とする三四郎に「目前の池に飛び込め。そして私がいいと言うまで出てくるな!」と厳命。翌朝池を見ると、三四郎が池の中の「一本の樹」に捕まっていた。和尚曰く「その一本の樹こそお前の生きる道である」。三四郎はその言葉で悟り、迷いがなくなり、そして人生の考え方・行動が全く変わりました。
結論:人生での問題や障害は、実は神がくれた「成長の機会」なのです。自分を誤魔化さず「一本の樹」を探し、そこに全託・統合しなさいと神は告げているのです。自分(身体)が「一本の樹」になり大地に根を張り、真理(高天)と繋がることをイメージしてください。台風の跡を散策すると曲がった枝や斜めの幹は折れなぎ倒されていますが、シッカリと根の張った「一本の樹」は天を仰ぎ、枝や葉を茂らせ、台風や津波をも乗り越えます。青空へと真っ直ぐに伸びる一本の樹。我々の身体もこうありたいものです
当院では骨格のユガミを治すのみならず、人生の座標軸(原因)を戻し、あなた自身の「一本の樹」を発見、心身が健康になるお手伝いをいたします。
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【実際の改善例】
Y子さん(日本人女性):膝の痛みを7年も我慢したが、ついに歩くのが辛くなり来院。が何のことはなく、膝関節の転位が一度の施術でなくなり数回で見違えるように良くなりました。もっと早く来院していただけたら…と残念に思いました。
M氏(日本人事業家、60代):10年間腰痛・首肩痛で苦しみ、商売を閉業し帰国直前に来院。一度の施術でかなり改善、エナジーが湧き上がり気力が回復。本人曰く「もっと早く来ていればよかった!」と。以前から心の訴えを素直に聞いて当院で施術し心身をベストな状態にしていれば、打つ手はたくさんあったのでは…無念でした。
(次回は5月5日号掲載)
〈プロフィル〉鈴木規正(すずき のりまさ) 指圧・整体師。「導院整体センター」院長。日本指圧医会/桜医会会員。米国で17年以上にわたって整体指圧を行い、慢性痛(腰痛、肩凝り、膝足痛)などの治療にあたり、また整体治療を通して心身の健康回復をサポートする。自身が開講する指圧教室では450人以上の生徒を育成。