コーチングの基本
皆様、こんにちは。リーダーシップ・ライフコーチの罍(もたい)です。 今回は、コーチングの究極の目的である、「本質的な変化を呼び起こす」とはどういうことなのかをお話します。 コーチングでは、クライアントにいろいろな角度からの質問が投げかけられます。クライアントは自分の内にその答えを見つけに行きます。その答えを言葉にしていく過程で、いろいろな気付きがあります。
本質的な変化を呼び起こす
例えば、それらの気付きを、自分の大切にしている思いや価値観、さらに自分の人生の目的に照らし合わせ、何より自分の心の中で共鳴し、響いている感覚があれば、それはまさしく本質的な変化が呼び起こされているのです。 或は、今まである角度から見ていたものを、別な角度から見た時に、今迄とは違うものが見えることがあります。その中でも最も自分に響く視点を見つけた時、今迄の枠に捉われないことに気付きます。それも本質的な変化を呼び起こしていると言えると思います。 このように、自分のBeingと照らし合わせ、自分の中で響いているか、共鳴しているかが本質的な変化に繋がるかどうかのキーとなります。
安全で勇気づけられる環境
さて前回も触れましたが、コーチングの関係はコーチとクライアントが共に創るもので、コーチングの関係の威力を双方が信じていくことがとても重要です。 その為の重要なステップがあります。それらは、(1)コーチングの場が安全で勇気づけられる環境かどうか。その中には、守秘義務、信頼関係、真実を伝える、自由(評価をしない)があり、(2)意図的な協働関係を築く、つまり意識的に率直な意見を交わし関係を築く、そして(3)コーチングの究極的な目的である、本質的な変化を呼び起こしていく―に繋がっていきます。 次回は本当のリーダーとはどんなことなのかに触れていきます。どうぞご期待ください。 (次回は11月第3週号掲載)
〈プロフィル〉 罍 純介(もたい じゅんすけ) CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)。YKK(株)、バンカース・トラスト銀行東京支店、NY本店でパートナー、マネージング・ディレクター、東京トレーディング責任者歴任。東海銀行NY支店を経てMotai Advisors, LLCを起業、Jun Motai Coachingのブランドでリーダーシップ・ライフコーチングに従事。金融最前線のトップディーラーから人に焦点を当てたコーチングの分野に転身。【ウェブ】www.junmotaicoaching.com