まずは経験や学習歴を振り返ろう
英語を「やり直したい」「やらなくちゃ」と意欲はあっても、多くの場合、具体的に何をしたらよいかわからないものです。例えば、「日常的に英語を使っていて、何とかなっているし、特に困っているわけじゃないけど、このままではいけないような気がする」というような、ぼんやりした感じです。
まずは英語に対するこれまでの経験や学習歴を振り返ってみましょう。「自分はいつ英語を始めたんだろう」「どういうことをやってきたんだっけ」「今どこまでできているのかな」「どうして英語を勉強しようと思っているんだろう」などと考えてみると、英語を学習する目的や動機が明確になってきます。
次に先ほどの〝ぼんやりした感じ〟を掘り下げていきます。「日常的に使っている英語」とは実際、どういう英語でしょう? 「何とかなっている」と思った根拠は何? 困っていないのに「このままではいけない」と思うのはなぜ? どうなったら「自分は英語ができている」と実感するようになる? それは本当に英語の問題? コミュニケーションの問題? 情報や話題を増やすこと?
さらに「誰とどんな会話がしたいのか」を考えます。これが学習の最終的なゴールとなります。
〈筆者プロフィル〉 神谷えみ(かみや えみ) 国際コーチ連盟認定言語コーチ。英語教育学修士、コミュニケーション学修士。博士課程在学中。専門は第二言語習得、異文化間コミュニケーション、会話分析。英語学習法「コーチング・メソッド」開発。Kamiya English Coaching主宰。【ウェブ】englishcoaching.jp