〈コラム〉Dr. 鈴木の病める者を癒やせ【第6回】

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国民病ともいわれる関節痛の痛みは消える

東京大学の医学部研究グループによると、運動器の衰え・障害によって、要介護になるリスクが高まる状態の「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」は、メタボリックシンドロームや認知症と並び、寝たきりや要介護状態の国民病のひとつとなっているという。
一方で、マーケット調査会社グループ「富士経済」の調査によると、テレビコマーシャルなどでの露出が目立つグルコサミンやコンドロイチン、コラーゲン、ヒアルロン酸など、関節軟骨成分を含んだサプリメントらが市場に出回り、主流となっている。しかし、従来のサプリメントの目的は、摩耗した軟骨を補強するためであって、栄養補正目的での使用であり、軟骨の構成比からみても希望のもてるものではありませんでした。
何がどんな割合で関節は成り立っているか、その構成比をみてください=挿中グラフ参照。特に高齢者が変形性関節症や関節リュウマチになれば、そのまま要介護とロコモ状態になってしまいます。
サプリメント「UC-Ⅱ®」

基本 CMYK ロコモティブシンドロームにも効果的とされるサプリメント「UC-Ⅱ®」が話題となっています。研究開発に携わったのはハーバード大学のトレンタム博士とヒューストン大学のバグチ博士が充分な臨床結果に基づいて発表されていることもあり、米国内外でも関心が高まっています。
米科学者、ユージン・ムーア博士の娘・アンは、関節リュウマチのため9歳にして歩くこともできなくなりました。博士は世界中の情報を探し回り、調査を重ねた結果、ハーバード大学医学部で研究されていた鶏胸部軟骨のⅡ型コラーゲンに辿り着きました。その後の研究で、Ⅱ型コラーゲンをタンパク質の分子構造を変えずに抽出することに成功。非変性Ⅱ型コラーゲンという新たな機能性食品を誕生させ、彼女を救ったのでした。
ヒューストン大学のバグチ博士は「完全な分子構造を維持することによって、生化学における働きが維持されます。即ち、変性しないⅡ型コラーゲンが小腸の免疫器官に届き、免疫システムと抑制の方向で相互作用が起こり、関節炎を軽減すると考えられる」と解説しています。
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非変性Ⅱ型コラーゲンは特許品ですが、許可を受けてエルダース栄養科学研究所でも今月から発売されることになりました。    (次回は1月17日号掲載)

 

0719-eldersDr Suzuki Picture 〈プロフィル〉鈴木眞(すずき・まこと) 1935年生まれ。58年早稲田大学卒業。総合商社開発課長を経て日米合弁企業マーケティング担当取締役、日独合弁企業社長を歴任。のち脳血栓に倒れる。ゲリー・マーチン博士の指導によるビタミン・ミネラル投与法を実践して健康の回復に成功。米国ネーチャーズサンシャイン社日本代表などを務めた後、88年米国エルダース栄養科学研究所を設立して独自ブランド「M10-8」シリーズのサプリメントを開発。米国栄養薬理学界会員、栄養学博士(Ph.D in Metabolic Nutritional Science)。
ウェブ】www.eldersinternational.org

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