セラピューティックヨガの効果（１）
痛みが改善、免疫力もアップ
前２回のコラムでさまざまな種類のヨガを組み合わせた「セラピューティックヨガ（Therapeutic Yoga）」をご紹介しました。これは、ヨガ指導者で２度のがんから復活したシェリ・クランペット（Cheri Clampett）さんによって発案されましたヨガで、ヨガを通して培った経験と自身の闘病生活の中から学んだことから、体に問題を抱えている方も無理なく受けられるように、と工夫されています。今回と次回の２回に分けて、その効果についてお話しします。
〈ストレッチ〉
ただ筋肉を伸ばすだけではなく、補助道具を使って負荷の掛からない楽なポーズをゆっくりと保つことによって、体の結合織（コネクティブティッシュ）もストレッチしていくことが特徴です。徐々に固まっていた部分が和らいでいき、ストレッチが深まっていくと、自然と姿勢も良くなり、肩凝り、腰痛、関節痛などが改善されます。
〈体の組織と機能〉
体の圧迫感や緊張感を取り除き、体が解放されます。それにより、体全体の血流が良くなり、体内に溜まっている毒素を取り除き、体に必要な酸素や栄養素をスムーズに運ぶことができるようになります。また、同時に体内に充分なスペースができるため、臓器への負担が減少し、その本来の働きがより良くスムーズにできるようになります。呼吸の問題、消化不良、便秘、生理痛も改善され、また血流が良くなることで体温が上がり免疫力アップにもなります。
（次回は２月第２週号掲載）
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