節約成功の大きな第一歩 相応の住まいを考えよう
多くの方々は月々の出費の中で、家賃や住宅ローンなどの「住居費」が最も大きな割合を占めていることでしょう。
一般的には、毎月の住居費(家賃・住宅ローン)は手取り月収の25%以内に収めないと、日々のお金のやりくりがきびしくなってしまうとされています。もしご自身の住居費が25%を超えているようであれば、それ以内に収めることを目標に、住居費の削減に取り組んでみましょう。25%以下の水準まで住居費を下げることができれば、大きな節約効果を得ることができ、余裕を持って日々の生活を送れるようになり、さらには貯蓄ができるようにもなると思います。
自分の収入には不相応な家賃で住まいを借りる。そして、その家賃からのしわ寄せで、日々の食費や日用品費、交際費などをムリして切り詰めることになり、貯蓄も満足にできない苦しい家計になってしまう状況になってしまうかもしれません。
では、住居費の削減方法ですが、賃貸住宅に住んでいる場合なら、少しでも家賃の安い部屋に引っ越すことが、最も手軽でかつ効果的な方法だと思います。住み替え当初は、引っ越し費用などがかかると思いますが、住む期間が長くなるにつれて、家賃削減効果が徐々に表れていくでしょう。
マイホームをお持ちの人であれば、返済額を減らすためにも、住宅ローンの見直しを検討してみたらどうでしょうか?「繰り上げ返済」もしくは「ローンの借り換え」を行うことによって、条件しだいでは、返済総額が削減されるケースもあります。
お金を貯める家計にするためには、皆さんもぜひ、住居費の削減から取りかかってみてくださいね。節約成功の大きな第一歩となるはずです。
(次回は2月第1週号掲載)
〈プロフィル〉泉 正人(いずみ まさと) ファイナンシャルアカデミー代表、金融学習協会理事長。経済入門から資産運用までの幅広いファイナンシャル教育を行う。受講者が18万人の「お金の教養」=写真=プログラムをニューヨークでも開催。http://us.Financial.ac