セラピューティックヨガの効果(2)
病気になりにくい体に
前3回のコラムでさまざまな種類のヨガを組み合わせた「セラピューティックヨガ(Therapeutic Yoga)」をご紹介しました。前回に引きつづき、その効果についてお話しします。
〈エモーショナル〉
体の緊張が緩められると、目に見えない緊張もリリースされるといわれています。温泉やサウナに入った後に心がホッとするのも、それと同じ効果といえるでしょう。心と体は繋がっています。前かがみに背中を丸めた姿勢と、逆に背筋、首筋を伸ばし、胸を張った姿勢とでは、どう違うでしょうか? 周りの人に与える印象だけでなく、自分の内側から湧いてくる感情、そして表情も変わってくるでしょう。セラピューティックヨガは個々が内に抱えているネガティブな感情や緊張をリリースし、気持ちをポジティブに切り替えていきます。
〈エネルギー〉
体の中にはエネルギー(気)が流れています。気は体細胞や臓器にも流れており、その流れが滞ると病気になります。ヨガではこのエネルギーを“prana(プラナ)”と言い、七つのチャクラを使って説明しています。ヨガのポーズや呼吸、瞑想を積み重ねることによって、チャクラを通し気の流れを高めていきます。また漢方では“Qi”と呼ばれ、大きく分けて14の“meridian(エネルギーの流れる経路)”があります。体に負荷をかけることなく、ゆっくりとコネクティブティッシュをストレッチしていくセラピューティックヨガはこれらの経絡を刺激し、エネルギーを高め、解放していきます。気の流れをスムーズに、そして豊かにしてあげることによって、病気になりにくい体、また自分の中に眠っている自然治癒力を高めていくことができます。
(次回は3月第2週号掲載)
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