カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第93回
腹部を冷やさない
おなかを温めておくことは最重要。使い切りカイロは背中ではなく、おなかに貼りましょう。背中に貼っておくよりも意外に温まります。腹部が冷えると下肢に流れる大動脈の血流が悪くなり、足が冷えてしまいます。腹巻きや使い切りカイロはその大動脈がある“へその下”を中心にすると効果的です。
筋肉つけ、熱産生能力を向上させる
筋肉が全身の血行を促進し、さらに体の熱を生産させます。筋力低下は冷えの原因です。特にふくらはぎの筋力を鍛えることで足の冷えは改善します。つま先立ちの練習をしたり、階段を上る時はつま先で上がるなどの工夫で筋力を強化しましょう。足首を回す、足の指を動かすなども効果的です。一番良いのは、有酸素系の運動(心拍数100くらいでOKです。早足のウオーキングがお勧め)と簡単な筋トレを続けることです。全身の筋力増加により、熱を生産させる機能も向上し、いつのまにか全身はポカポカしてきます。それもできない方は、寝る前に青竹踏みくらいはして、足裏の筋肉を刺激することです。
足を組まない
足を組むことで股関節周囲で血管やリンパが圧迫され、足への血流が悪くなります。また、骨盤や背骨のズレも引き起こします。足を組まないトレーニングをしましょう。まずは、意識改革から。足を直ぐ組みたくなる方は骨盤のズレがある可能性があります。また、体の性質から腿の内側の筋肉低下で、足を組みたがることがあります。内腿の筋肉強化をしましょう。
次回も引き続き簡単な冷え性対策をお教えいたします。
(次回は2月第4週号掲載)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞