タイチ不動産「不動産と住まい事情あれこれ」第51回
今年も夏時間が来て時計の針を１時間ずらし、やっと春めいてきたようです。
さて、活況を呈した2014年ニューヨークの不動産業界ですが、さまざまな記録が生まれています。昨年だけでなく、同地ならではの不動産新記録をご紹介します。
●クロージングに至った最高値のコンド
57丁目カーネギーホールの向かいにそびえ立つ90階建てコンドOne57のペントハウスが12月23日に１億47万1452ドルでクロージングし、ニューヨークのコンド実売価格の新記録となりました。この89階と90階を合わせて１万923スクエアフィート（1014平方メートル）の最上階ユニットは１スクエアフィート（30センチ四方）当たり9000ドル以上の値段をつけたのです。なお、この記録も2015年度中に新築のコンドに破られるだろうというのが大方の予想です。
なお、破られた記録は12年度の15 Central Park Westの8800万ドルでした
ちなみに、今までにマーケットに出た大家からの希望販売価格の最高は13年にサットンプレイスとイーストリバーに程近いRiver HouseというCo-opのユニットが売りに出されました際の１億3000万ドルでした。現在マーケットにある最高額物件はバッテリーパークシティのRitz Carlton New York Batteryのペントハウスのコンドで１億1850万ドルという売り値がついています。
●最短の販売所要時間
11年に金融街のウォールストリートから１ブロックの40 Broad Streetの＃16Ｇというコンドのユニットがマーケットに売りに出された際、24時間後にクロージングに至ったのがニューヨークの最短記録だそうです。
●最高賃貸料
14年11月、マーケットに月額賃料が50万ドルという賃貸物件が出されました。大家さんはセントラルパークイースト61丁目のピエールホテルで、39階の全てのフロアの占有契約です。これにはプライベートエレベーターの使用や六つの寝室、６・５のバスルームや、とりわけ絶景のセントラルパークビューが含まれています。
●最大床面積の賃貸物件
12年度にマーケットに出されたセントラルパークイースト80丁目のWoolworth Mansionはマンションのその名に恥じず由緒正しい５階建てのタウンハウスでしたが、その広さは１万9950スクエアフィート（1853平方メートル）で日本の住宅の平均96平方メートルの約20倍。一体、何家族が住めることでしょうか。
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コンドの売買をお考えの際には専門家にご相談ください。
（タイチ不動産 茂古沼孝）
（次回は４月第３週号掲載）
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